人格障害 (じんかくしょうがい) とは、精神医学におけるPersonality disorder (パーソナリティ・ディスオーダー) に対する訳語であり、「病的な個性」、あるいは、「自我の形成不全」 ともいえる状態を指す。人格障害は否定的なニュアンスが強い事から、近年はパーソナリティ障害と呼ばれる事も多い。精神障害の一態に含まれるが、その他の精神障害と比べて慢性的であり全体としての症状が長期に渡り変化しないことに特徴付けられる。
自我の形成期における家庭内環境など様々な外的要因が、生まれ持った気質と相俟って一般には思春期以降に表面化する。
人格障害では、所属文化から著しく偏った内的体験・行動が持続する。しかしその内的体験・行動には柔軟性がなく、かつ広く個人的・社会的状況にわたるため、本人や周囲に苦痛や社会的障害を起こしている。
そのため、「人格障害である」との判断は、文化・社会環境に依存するものであり、同じ状態であっても置かれた環境によっては「人格障害」とは判断されない場合もある。たとえば、相互依存的な文化習慣色が比較的強い日本では、欧米で「依存性人格障害」として定義づけられている状態を「病的」とみなさない事が多い。
人格障害は個々人の持っている「性格的な特徴」が尖鋭化し、社会生活をうまく営めない、あるいは自他に危険を及ぼすほどになった物であると言える。
従って青年期には誰しもある程度は、いずれかの人格障害の特徴に当てはまる。このため、人格障害の診断は、青年期には無理である。成人早期から人格障害の特徴が長期にわたって安定して存在することを確かめる必要があるからである。
一部の人格障害は30~40歳代までには寛解するとされている。それは加齢による生理的な物ではなく、仕事を通じて多様な人々に触れ、世の中には様々な生き方・考え方があると言うことを知り、それを受容する事に依っていると考えられている。
従って、そうした機会の無い場合は高齢になっても寛解しない恐れがある。
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