人工芝(じんこうしば)は芝(天然芝)に似た形状を化合物で造った物。スポーツ用のスタジアムなどで使用する他、個人宅用に小型にされたものが製造・販売されている。(参考リンク)
繊維を使用して作られた人工芝は「アストロターフ」と名づけられ、これにより緑のフィールドで一年中、プレーが出来ることになった。
日本では1976年、後楽園球場(東京都)に採用されると、全国のプロ野球使用球場を中心に続々と敷設されるようになった。1982年には明治神宮野球場で透水性(雨水などを人工芝の下に貯めておく方式)や砂入りの人工芝も開発されるようになるが、いずれもその下地はコンクリート、アスファルト、砕石であることが多く、選手の足腰に健康負担が見受けられるようになった。そのため近年、アメリカでは天然芝への回帰が見られるようになり、アストロドームのように老朽化と天然芝屋外型球場の新設による用途廃止も起こった。
「フィールドターフ」と名づけられたこのシステムは、2000年にアメリカのトロピカーナ・フィールド(フロリダ州・タンパベイ)で採用され、日本でも同年6月にJリーグ・川崎フロンターレの練習場・麻生グラウンド始めて導入された。
そして2002年にはその実績をもとに、試合会場では第1号として東京ドームに敷設され、のちには横浜スタジアムなどにも採用されるようになった。
サッカー場では天然芝の使用が原則とされているが、練習場などでの導入は各地で進みつつある。そのため近年では試合会場でも採用の動きがあり、特に冬季は積雪で天然芝の育ちが不充分とされる北欧などの一部ではこのロングパイル人工芝を使ったスタジアムが設置された事例がある。2003年に開かれたU-17(17歳以下)世界ユース選手権大会・フィンランド大会では実際にそれを使用した会場で試合が開かれた。また将来は水の確保が難しいため芝の育成が難しいとされるアフリカ各地での普及も提唱されている。