ローマ数字(ローマすうじ)は、数を表す記号の一種。1は I 、2は II 、3は III 、4は IV 、5は V 、の様に表す。
これ以外の数字は、文字を組み合わせて書く。この場合、大きな数字を左に書く。23はXXIIIと書き、IIIXXやXIIXIなどと書いてはいけない。原則として、記号の数字をすべて足し合わせると、それが表示している数になる。
例: MCMXLV: 1945
ただしこの減算則は厳密なものではなく、14世紀の著名な英語の料理解説書The Forme of Curyでは、4をIIII、9をIXと書かれている。同じこの本の中で、書かれた年代が10年ほど古いだけで4をIVと書いてある箇所もある。
8は普通VIIIと書くが、IIXと書いた例も多少残っている。ローマ数字の表記法はもともとそう厳密なものではなかったらしく、1606年をMCCCCCCVIや、1495年をMCCCCLXXXXVなどと書いた例も残っている。
また、1983年に発売されたタイトーの業務用ゲーム ELEVATOR ACTION-エレベーターアクション- の著作権表記も、"© TAITO CORP. MCMLXXXIII"と記載している。
| ローマ数字 | アラビア数字 | 補足 |
|---|---|---|
| none | 0 | 0は使用されなかった |
| I | 1 | |
| II | 2 | |
| III | 3 | |
| IV | 4 | 時計の文字盤ではIIIIも使われる |
| V | 5 | |
| VI | 6 | |
| VII | 7 | |
| VIII | 8 | |
| IX | 9 | |
| X | 10 | |
| XI | 11 | |
| XII | 12 | |
| XIII | 13 | |
| XIV | 14 | |
| XV | 15 | |
| XIX | 19 | |
| XX | 20 | |
| XXX | 30 | |
| XL | 40 | |
| L | 50 | |
| LX | 60 | |
| LXX | 70 | |
| LXXX | 80 | |
| XC | 90 | |
| C | 100 | 100ドル札を"C-bill"や"C-note"と呼ぶのはこれに由来する |
| CC | 200 | |
| CD | 400 | |
| D | 500 | |
| CM | 900 | |
| M | 1000 | |
| ↀ | 1000 | CとDをくっつけて書く。Mのかわりに使われる |
| MCMXLV | 1945 | |
| MCMXCIX | 1999 | これ以上は省略できないことに注意。 |
| MM | 2000 | |
| MMM | 3000 | |
| ↁ | 5000 | I、逆C、逆Cを並べて書く (IƆƆ)。 |
| ↂ | 10000 | CCI、逆C、逆C (CCIƆƆ)。 |
| Ↄ | 逆100 | 逆C (Ɔ)。Iと組み合わせて、巨大な数を表記するのに使用する。 |
5000は、「|⊃⊃」と書き、10000は「⊂⊂|⊃⊃」と書く。50000、100000も同様である。
よく言われるXはVを2つ重ねて書いたもの、という説は、誤りとは言い切れないが、あまり正しくもないようである。
やがて時代が下り、羊以外のものも数えるようになると、31は単にXXXIと書かれるようになった。5はしばらくVと∧が混在して使われた。50は当初N、И、K、Ψ、などと書かれ、しばらく⊥かそれに似た模様が使われたが、アルファベットが伝わると混同してLとなった。100は*だけでなくЖ、 Hなどと書かれたが、*がしだいに離れて「>I<」や「⊃|⊂」になり、よく使う数なので簡略化され、Cや⊃と書かれ、そのまま残った。500は、最初、1000を表す「⊂|⊃」から左の⊂を外し、「|⊃」と書かれた。やがて2つの記号がくっつき、Dとなった。Dの真ん中に横棒のついてDやÐとも書かれた。1000は、○に十の記号が省略されて「⊂|⊃」となった。「∞」と書いた例もある。これが全部くっついたのが、Φに似た記号である。これが別の変形をし、上だけがくっついてmに似た形になり、アルファベットが伝わると自然とMと書かれるようにもなった。そのため、1000は未だに2つの表記法が混在している。
5000以上の数は、100と1000の字体の差から自然に決まった。ただし、「凶」を上下逆に書いた形で1000000を表したこともある。
古代ローマ共和国時代の算盤では、記号の上に横棒を引いて1000倍を表したものもある。この方法では、10000はXの上に横棒を1本引いたもので表される。100000や1000000はCやMの上に横棒を1本を引いて表した。たとえば10000は、 X となる。
例:CCX = 210000
上線をつけたものの右左に「|」をつけて10万倍を表すこともあった。この左右の縦線は、上線とくっつけることも多い。「凶」を逆さにしたもので1000000を意味するのは、X、つまり10の10万倍という意味である。
例:|MDCLI| LXXVIII CCCXVI = 165178316
その後、他の文明との接触により、変わった表記法が現れた。1世紀、プリニウスは、著書『博物誌』で、83000をLXXXIII.Mと表記した。83、1000という書き方である。同じ文書中に、XCII.M(92000)、VM(5000)という表記もある。この乗算則はしばらく使われたらしい。1299年に作成された『王フィリップ4世の財宝帳簿』では、5316を「VmIIIcXVI」と表した。漢数字の書き方によく似ている。ただしこれらの乗算則は、現在は使われない。
ドイツ語版Wikipediaには、9054を |IX|LIV のように書いた例が載っている。
1000を超える数の表記法に混乱があるのは、一般人は巨大な数を扱う機会がなかったためと考えられる。
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