ロックアウト(Lockout)は、所謂「締め出してしまう」事だが、設備や施設・敷地を立ち入り制限し、本来それを利用して何等かの利益を得ようとする相手に対して、譲歩なり撤回なりといった、要求を飲ませる交渉手段を指してこのように呼ぶ。
例えばプロ野球再編問題 (2004年)では、ロックアウトを行うか否かで経営者側の判断が二転三転とする気配を見せた。この場合のロックアウト対象設備は球場および球団施設(練習施設・合宿所・寮・ロッカーなど)が該当するため、選手はこれらの施設に入場できない(あるいは使用の都度、使用料を請求される)こととなる。これはメジャーリーグにおけるロックアウトに倣ってのものである。
さらに2004年にはNHLでも実施された。オーナー側がサラリーキャップ制度を導入しようとしたものの選手会が反発したため、オーナー陣は9月16日からロックアウトを決行した。ロックアウトでは試合会場は当然閉鎖されるためプレーは行えない。それによって欧州リーグに移籍する選手などが続出した。 交渉は継続されるも決裂が続き、2005年2月16日に2004~2005年シーズンで予定されていたレギュラーシーズン・プレーオフ・スタンレーカップの合計1230試合を中止すると発表した。
この場合のロックアウトでは、文字通りの締め出しで、コンピュータの利用に際して必要なアカウントの凍結などを指す。これは様々な理由により行われる事があるが、大抵の場合は利用規約に反して使用した場合や、何等かの迷惑行為を行った利用者のアカウントに対して、管理者が行う措置である。
多くの場合は一過的な措置で、利用者の反省を促したり、感情的に成り過ぎた利用者に冷静になる期間を与えるために行われる。しかしこの警告を無視して同様の行為を繰り返す場合には、アカウント剥奪やアクセス禁止といった、より厳しい措置がとられるが、このアカウント剥奪も含めてロックアウトと表現する。
例としては、インターネット・サービス・プロバイダの迷惑メール送信者への対応が挙げられる。迷惑メールの送信者に対し、プロバイダ側は止めるように求めるが、それでも止めない場合は、利用規約を楯にサービスの提供を打ち切り、アカウントを抹消してしまう。
またこれとは全く別の場合としては、利用に際してのアクセス手順において、(別々の)誤ったパスワードを繰り返し入力した場合などに、不正な利用を防止する意図で、一時的に利用を差し止め、正当な利用者の権利を守るために行われる事もある。この場合には、正当な利用者にメールや電話・封書等で連絡を取って、本人確認を行った上で、誤ったパスワードを繰り返し入力してきた者が当人であればアカウント回復を、当人以外の不正アクセスが疑われる場合には、アカウント移動や変更を提案するなどして、利用者の利益を保護する。
この場合の例としては、銀行のキャッシュディスペンサーや現金自動預け払い機などの対応が挙げられる。この装置は銀行預金者の財産を保護するため、3回暗証番号を間違えると、キャッシュカードを入手した第三者が、不当にカードを悪用して、預金者の財産を盗もうとしていると判断し、当てずっぽうの暗証番号で預金が引き出されないようにと、カードを取り上げた上で、操作を受け付けないように設計されている。その上で間違って暗証番号を入力した相手が預金者本人か、銀行員が直接会って確認した上でカードを返却するという手順を行っている。
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