ライフルとは銃の銃身内に施された腔線(ライフリング)を意味する。これは螺旋状の浅い溝で、銃身内で加速される弾丸に旋回運動を与え、弾軸の安定を図り直進性を高める目的で施されている。
溝を切る代わりに、旧陸軍が採用した、波状の曲線を用いるメトフォード・ライフリングや、ドイツのH&K社で採用された銃身内部の形状を捩れた多角柱(六角柱が多い)にしたポリゴナルライフリングというものもある。
一般にはライフル銃のことを指す。これは本来は小銃と呼ぶべきだが、下記の事情による。
ライフリングの施されていない銃・砲を滑腔銃(砲)と呼び、火縄銃、散弾銃、迫撃砲などが含まれる。ということは拳銃やその他の重火器はすべてライフル銃であるため、小銃のみをライフルと呼ぶのは本来奇妙な事と言える。これはライフリングが登場したころ、施条銃をライフルと呼んで区別したことに由来する。
通常、銃身の内径は銃弾の外径よりも狭く、そのため発射された銃弾は、このライフリングによって銃弾には跡が「刻み込まれる」ことになる。 発射された銃弾にはこの溝の痕跡(ライフルマーク―旋条痕)が残るが、これは一丁一丁異なる指紋のようなものである(これは複数の銃身を同じカッターで腔線を刻んでも、刃こぼれがするため腔線が微妙に変わるため)、発射した銃器の種類だけでなく、その一丁を特定することができ、犯罪捜査などに使用される。そのため、犯罪者側では拳銃を滑腔銃に加工することも行われているという。
また、現代においては、カラーガードの踊りの小道具として、木製のライフルが使用されることもある。