日本全国いたるところに自生している。夏から秋にかけ、目立たない花を咲かせる。セイタカアワダチソウと同様に地下茎などから他の植物の発芽を抑制する物質を分泌する。この現象をアレロパシー(他感作用、allelopathy)と言う。
特有の香りがあり、春につんだ新芽を茹で、おひたしや汁物の具、また草もちにして食べる。また、てんぷらにして食べることもできる。香りの主成分はシネオール、ツヨン、β-カリオフィレン、ボルネオール、カンファー、脂肪油のパルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2などである。
灸につかうもぐさ(艾)は、葉を乾燥させ、裏側の綿毛を採取したものである。 葉は、艾葉(がいよう)という生薬で止血作用がある。(なお、艾、艾葉には、ヨモギの他にヤマヨモギ(学名A. montana)も使われる。)
沖縄に生えるヨモギは、正式にはニシヨモギ(A. indica Willd.)と言い、「フーチバー」の名で沖縄料理では沖縄そばの具やヤギ肉の臭み消しとして用いられる。この語は長崎弁など九州方言に見られる「フツ」、「フツッパ(フツの葉の意)」と同根であると考えられる。雑炊に入れた「ふーちばーじゅーしー」も著名な調理法である。
なお、英語で蓬類を指す「アルテミシア」(Artemisia)とは、潔癖の処女神アルテミスからとられたものである。