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モリアオガエル
分類
界:動物界 Animalia
門:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
綱:両生綱 Amphibia
目:無尾目(カエル目) Anura
科:アオガエル科 Rhacophoridae
属:アオガエル属 Rhacophorus
種:モリアオガエル arboreus
学名
Rhacophorus arboreus
英名
Forest green tree frog
モリアオガエル(森青蛙 学名Rhacophorus arboreus)は、無尾目(カエル目)・アオガエル科に分類されるカエルの一種。日本固有種で、水面上にせり出した木の枝に産卵することで知られている。

特徴


体長はオス4cm-7cm、メス6cm-8cmほどで、メスの方が大きい。指先には丸い吸盤があり、木の上での生活に適応している。背中側の地色は緑だが、地方個体群によっては全身に褐色のまだら模様が出る。また、体表にはつやがなく、目の虹彩が赤褐色なのも特徴である。

ニホンアマガエルシュレーゲルアオガエルと似ているが、モリアオガエルはより大型になる。また、ニホンアマガエルとは目から耳にかけて黒い帯模様がないこと、シュレーゲルアオガエルとは虹彩が赤っぽいことで区別できる。

日本の固有種で、本州佐渡島に分布する。離島については、伊豆大島移入種として分布している。四国九州の分布ははっきりしていない。

非繁殖期はおもに森林に生息するが、繁殖期の4月から7月にかけては生息地付近の湖沼に集まる。成体は他のカエルと同様に肉食性で、昆虫類やクモ類などを捕食する。いっぽう、天敵はヤマカガシイタチアナグマタヌキなどである。

生活史


モリアオガエルの生活史の特性は、特に産卵生態によって特徴付けられる。カエルは水中に産卵するものがほとんどだが、モリアオガエルは水面上にせり出した木の枝などに粘液を泡立てて作るで包まれた卵塊を産みつける。泡の塊の中に産卵する習性は多くのアオガエル科のカエルで共通しているが、モリアオガエルは産卵場所が目立つ樹上であること、日本本土産のアオガエル科のカエルでは他に泡状の卵塊を形成する種が地中産卵性で小型のシュレーゲルアオガエルしかいないこともあって特に目立った存在となっている。

繁殖期になると、まずオスが産卵場所に集まり、鳴きながらメスを待つ。メスが産卵場所にやってくるとオスが背中にしがみつき、産卵行動が始まるが、卵塊の形成が進むに連れて1匹のメスに数匹のオスが群がる場合が多い。

産卵・受精が行われると同時に粘液が分泌されるが、この粘液を集まったオスメスが足でかき回し、受精卵を含んだ白い泡の塊を作る。直径10cm-15cmほどの泡の塊の中には黄白色の卵が300個-800個ほど産みつけられる。泡の中では複数のオスの精子が雌が産んだ未受精卵をめぐって激しい競争を繰り広げると考えられており、モリアオガエルの精巣の大きさが際立って大きいことの原因と推測されている。泡は表面が乾燥して紙のようなシートとなって黄白色の卵塊となり、ふ化するまで卵を守る役割を果たす。

1週間から2週間ほど経って卵がふ化する。ふ化したオタマジャクシは泡の塊の中でを待ち、雨で溶け崩れる泡の塊とともに下の水面へ次々と落下する。ふ化したばかりのオタマジャクシは腹部に卵黄を抱えているため腹が黄色をしているが、やがて卵黄が吸収され、全身が灰褐色となる。オタマジャクシは藻類や動物の死骸などを小さな歯で削りとって食べる。

オタマジャクシは1ヶ月ほどかけて成長するが、この間の天敵はヤゴゲンゴロウタイコウチイモリなどである。イモリは、幼生が泡巣から落下する時に、その真下で待ちかまえていて、落ちてくる幼生をぱくぱく食べる。前後の足が生えてカエルの姿になった幼体は上陸し、しばらくは水辺で生活するが、やがて森林で生活を始める。

保護


モリアオガエルは各地で生息数を減らしている。おもな理由は生息地の森林などに人の手が入り、環境が変化したことによる。産卵のためには水面上に木の枝がせり出すような湖沼が必要だが、このような場所も少なくなった。

福島県双葉郡川内村平伏沼(へぶすぬま)の繁殖地、また岩手県八幡平市の大揚沼モリアオガエルおよびその繁殖地が国指定の天然記念物と指定されている他、各自治体レベルでの天然記念物指定は数多い。 カエル

 

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