メスティーソ (Mestizo) とは、白人とラテンアメリカの先住民(インディオ)の混血である人々。メスチゾ、メスティソとも書く。原語のスペイン語では混血児全般を表す言葉であるが、特に白人とインディオの混血のことをさすことが多い。
中南米のほとんどの地域では16世紀のスペイン侵略以降、混血化がきわめて進んだ。南米では、エクアドル・ペルー・ボリビアのアンデスの国々では比較的インディオの特徴が強いメスティーソが多い。これは、スペイン侵略までインカ帝国という強大な国家があったことと、山岳地域という地形を利用して侵略者をある程度退けたり侵略者から逃げ回ったりできたということに起因するものと思われる。一方、チリ・アルゼンチン・ウルグアイなどの南米南部の国々では比較的白人の特徴が強いメスティーソが多い。南米最大の国であるブラジルの場合、スペイン人等によってアフリカから奴隷としてつれてこられた黒人が多かったことより、黒人の特徴を持つ人も数多くいる。黒人と白人の混血児はムラート、黒人とインディオの混血はサンボと呼ばれる。
「メスティーソとインディオの混血」や「ムラートとメスティーソの混血」などを細分化して名称をつける人もいるようだが、混血化が進んで何百年も経っている現在においてはそれはほとんど意味をなさない。また、「○○国の人口構成は白人○○%、インディオ○○%、メスティーソ○○%」というような表記がしばしばなされているが、混血が始まった頃からの戸籍管理がしっかりしている訳も無く、自己申告に基づく調査によるものと思われる。一説には、中南米には白人の血が全く混じっていない純粋なインディオや、インディオの血が入っていない純粋な白人はほとんどいないのではないかとすら言われている。このため、現代においては人種的・血脈的特長でなくスペイン語を母語する者をメスティソ、インディオの言語を母語とする者をインディオとして峻別する場合もある。 また、スペイン語を母語とする者は、人種的特徴の如何に関わらず、インディオと呼称されることを忌避し、メスティソと自己規定することが多いとされる。また、厳密にはメスティソであっても白人の血が濃い者は白人と自己規定することがおおいという。それとは逆に、パラグアイのメスティーソたちは自分たちのインディオ血統を誇るものがおおいともいう。これは19世紀パラグアイにおける、国家的混血政策によるものである。
ペルーやボリビアでは、先住民やメスティーソのうち、インディヘナ的な文化、習俗を強く維持している人のことをチョロ(女性はチョラ)と呼ぶ。 特に女性で、スペイン統治時代の名残を残す伝統的な衣装を着た人たちはチョリータ(男性はチョリート)と呼ばれる。 なお、チョロ・チョラ・チョリート・チョリータともに侮蔑的な意味を含むことがあるので、これらの言葉の使用には注意が必要である。
アメリカ大陸史 | エクアドル | パラグアイ | ペルー | ボリビア | メキシコ
Mestize | Mestizo | Mestizo | Mestizo | Mestitsi | Métis | מטיסים | Mestizo | Metisas | Mesties | Mestizo | Mestis (etnografiskt uttryck) | 麥士蒂索人