プロ野球(プロやきゅう)は、プロ(職業)の選手による野球のことである。
日本において、プロ野球とは、社団法人日本野球機構(NPB)の下のセントラル・リーグ(セ・リーグ)、パシフィック・リーグ(パ・リーグ)の2リーグ全12球団及び2005年(平成17年)に発足した独立リーグ(セミプロ)である四国アイランドリーグで構成されるプロフェッショナルの野球を指す。今後東北ベースボールアカデミーリーグも加わる。
アメリカ合衆国のプロ野球であるメジャーリーグ(大リーグ)についてはメジャーリーグ、他国のプロ野球については野球を参照のこと。
__TOC__
プロ野球球団
| 球団名
| 保護地域
| 本拠地球場
| 収容人数
| 平均観客数
|
読売ジャイアンツ (Yomiuri Giants)
| 東京都
| 東京ドーム
| 45,600人
| 40,029人
|
東京ヤクルトスワローズ (Tokyo Yakult Swallows)
| 東京都
| 明治神宮野球場
| 37,933人
| 17,914人
|
横浜ベイスターズ (Yokohama BayStars)
| 神奈川県
| 横浜スタジアム
| 30,730人
| 13,370人
|
中日ドラゴンズ (Chunichi Dragons)
| 愛知県
| ナゴヤドーム
| 38,414人
| 31,293人
|
阪神タイガース (Hanshin Tigers)
| 兵庫県 大阪府
| 阪神甲子園球場
| 50,454人
| 42,907人
|
広島東洋カープ (Hiroshima Toyo Carp)
| 広島県
| 広島市民球場
| 31,984人
| 14,385人
|
- ※「収容人数」:消防法上の定員
- ※「平均観客数」:本拠地ホームゲームの1試合平均観客数(2005年度)。集計方法が統一されていないため、目安の数値。*
- ※ 保護地域は1球団に1都道府県に限り原則認められているが、オリックスと近鉄との合併の影響を鑑みた暫定措置として、同じ保護地域としている阪神に2府県の保護地域を認めている(2005年から2007年度までの3年間限定)。
| 球団名
| 保護地域
| 本拠地球場
| 収容人数
| 平均観客数
|
北海道日本ハムファイターズ (Hokkaido Nippon-ham Fighters)
| 北海道
| 札幌ドーム
| 43,000人
| 20,083人
|
東北楽天ゴールデンイーグルス (Tohoku Rakuten Golden Eagles)
| 宮城県
| フルキャストスタジアム宮城
| 23,000人
| 14,369人
|
西武ライオンズ (Seibu Lions)
| 埼玉県
| インボイスSEIBUドーム
| 35,879人
| 16,223人
|
千葉ロッテマリーンズ (Chiba Lotte Marines)
| 千葉県
| 千葉マリンスタジアム
| 30,200人
| 19,618人
|
オリックス・バファローズ (Orix Buffaloes)
| 兵庫県 大阪府
| スカイマークスタジアム 大阪ドーム
| 35,000人 36,477人
| 19,943人
|
福岡ソフトバンクホークス (Fukuoka SoftBank Hawks)
| 福岡県
| 福岡Yahoo!JAPANドーム
| 35,157人
| 31,117人
|
- ※「収容人数」:消防法上の定員、またはプロ野球開催時の定員。
- ※「平均観客数」:本拠地ホームゲームの1試合平均観客数(2005年度)。プレーオフは含まず。集計方法が球団ごとに異なるので飽くまで目安の数値。
- ※ 保護地域は1球団に1都道府県に限り原則認められているが、オリックスと近鉄との合併に従い、オリックスには2005年から2007年度までの3年間のみの暫定措置として2府県が認められている。
ホームゲーム開催地
- ※2006年度予定。ホームゲーム数は、セ・リーグは73試合、パ・リーグは68試合
- ※一文字省略はNHKのもの
{| border="1"
| 球団名
| 本拠地開催
| 地方開催
|
| 専用球場
| 試合数
| 試合数
| 開催都市(球場)
|
| 読売(巨)
| 東京ドーム
| 63
| 10
| 札幌2 秋田1 仙台1 福島1 大阪1 倉敷1 福岡2 熊本1
|
| 東京ヤクルト(ヤ)
| 神宮球場
| 64
| 9
| 釧路1 帯広1 秋田2 いわき1 ひたちなか1 長野1 松山2
|
| 横浜(横)
| 横浜スタジアム
| 66
| 7
| 長野1 平塚2 静岡2 下関1 長崎1
|
| 中日(中)
| ナゴヤドーム
| 67
| 6
| 東海(岐阜1 豊橋1 浜松1)、 北陸(富山1 金沢1 福井1)
|
| 阪神(神)
| 阪神甲子園球場
| 60
| 10+3
| 大阪10
| 倉敷1 松山2
|
| 広島東洋(広)
| 広島市民球場
| 64
| 9
| 中国(倉敷3 福山1 尾道1 米子2)、 北陸(富山1 福井1)
|
|
|
| 北海道日本ハム(日)
| 札幌ドーム
| 57
| 9+2
| 東京9
| 北海道(旭川1 函館1)
|
| 東北楽天(楽)
| フルキャスト宮城
| 62
| 6
| 東北(秋田2 盛岡2 福島1 いわき1)
|
| 西武(西)
| インボイスドーム
| 65
| 3
| 前橋1 長野2
|
| 千葉ロッテ(ロ)
| 千葉マリン
| 68
| 0
|
|
| オリックス(オ)
| スカイマーク(注)
| 34
| 34
| 大阪34
|
| 福岡ソフトバンク(ソ)
| Yahoo!ドーム
| 65
| 3
| 九州(北九州2 長崎1)
|
- ※「■」 : ダブルフランチャイズ(公式)
- ※「■」 : 準本拠地(非公式)
- ※「地方名」 : 本拠地のある都市の地域密着の他に、周辺地方にも密着(地方密着)の傾向がある場合に記載(非公式)
- 中日は、主な中日新聞系列の販売地(東京新聞の販売地域は除く)で開催。
- 広島の北陸地方開催は隔年。
- 横浜は同球団の最初の本拠地であった下関で1試合行う事を慣例としている。
- (注)オリックスは2006年から専用球場を神戸スカイマークに変更する。これは大阪ドームの運営会社の経営破たん(会社更生法申請)に伴い、特にポストシーズン(プレーオフや日本シリーズ)に進出した場合の開催確保が困難になった時のための処置としている。但しレギュラーシーズンの試合数(大阪、神戸とも34試合ずつ)は変更しない。
12球団の親会社の業種
独立リーグ(セミプロ)
今後設立予定のリーグ
歴史
- ※全国規模の社会人スポーツリーグの日本第1号となった
近年の事情
- 第二次世界大戦後より長い間、日本で一番人気のあるプロスポーツであり、観客動員数を増やしていたが、1990年代以降、観客動員が頭打ちとなっている。また、2001年以降、特に関東地区におけるテレビ中継の視聴率が大きく低下している。
- フリーエージェント制度やドラフト制度の変更により、効果的に資金を投入した球団が戦力を強化しやすくなった。特に、長い期間低迷していた福岡ソフトバンク、阪神は成績を大きく向上させ、観客動員も大幅に伸ばしている。一方、一連の制度変更により、選手年俸や新人獲得費が増大し、球団の経営を圧迫している。また、メジャーリーグへの選手移籍が容易になり、メジャーリーグで活躍する選手が注目されるようになった。
- パ・リーグ球団は全国レベルのテレビ中継がセ・リーグ球団より大幅に少ないため、事業として苦しく、セ・リーグ球団に対して1リーグ制への移行や交流戦を希望していたが、協力を得られずにいた。2004年にパ・リーグの大阪近鉄バファローズは、チーム命名権の売却を希望したが、他球団の反対にあい頓挫し、ついには同じパ・リーグのオリックス・ブルーウェーブと合併を交渉するまでに至った。これは、かつて近鉄が消費者金融大手のアコムの社名ロゴをユニフォームに入れた時や、国際メディア企業でアメリカメジャーリーグのロサンゼルス・ドジャース買収歴もある豪ニューズ・コーポレーションが近鉄を買収するとの報道が流れた時、外資系企業や消費者金融業に嫌悪感を持つ読売新聞グループ本社の渡邉恒雄会長が強硬に反対し、近畿日本鉄道本体の経営難もあって、自力再建を断念したためと言われる。また、ファンの地理的範囲が重なるセ・リーグの阪神タイガースに偏向する在阪マスメディアの報道も一枚絡んでいた。この合併交渉を始まりとする出来事については、プロ野球再編問題_(2004年)を参照のこと。
- 2004年に石毛宏典により立案され、2005年に発足した四国アイランドリーグは、既存の日本のプロ野球リーグとは異なり地域に密着し野球競技の普及・活性化を目的として組織された。
- 四国は日本でも屈指の野球競技の盛んな地域であり、また著名な俳人で日本において野球競技の紹介・普及に努めた正岡子規は愛媛県松山市の出身である。(なお正岡子規が"Baseball"を野球と翻訳したとの説が一般に流布しているがこれは誤りで、本名の「升(のぼる)」に野球という文字を「の・ぼーる」と洒落て呼んだのが本当である。そして実際に「野球」と翻訳したのは中馬庚(ちゅうまん かなえ)である。)
- 従来から各球団、日本プロ野球選手会などが行っていた少年野球教室に加え、高校球児に対してプロ野球選手がシンポジウム形式で技術指導等を行うという企画が始まっている。しかしそれらの活動の規模は実効力を期待するにはあまりに小さく、主目的は「指導そのものではなくではなく、このような普及活動を行っているという事をマスコミを通じて世間にアピールすること」にあるという見方が妥当だと思われる。
- プロ野球の球団関係者及び選手・OBは、近年(特にプロ野球再編問題以降)になり「地域密着」を連呼するようになっている。
巨人中心の構造
プロ野球は、プロと称してはいるものの、実態は他の多くのアマチュアスポーツと同じ日本型企業スポーツである。オーナー企業によって保有される球団が企業内の一体感の醸成と外部への宣伝効果を期待されるという点で、プロ野球は
サッカーの
Jリーグ・
バスケットボールの
bjリーグを除く他競技のスポーツリーグと本質的に何ら変わらない。
しかしプロ野球は一つ、他のスポーツリーグと一線を画する部分がある。読売巨人軍の存在である。
巨人は今なお他の球団・スポーツチームとは異次元の人気を誇り、それを前提としたマスコミ、特に巨人の親会社である読売グループの大量報道によってプロ野球は他のスポーツとは比較にならないほど大衆の目に触れる機会に恵まれている。そのため、プロ野球球団を保有することによる宣伝効果は他のスポーツの比ではなく、それが赤字に苦しむ球団を親会社が支え続け、今なお幾つもの新興企業がプロ野球参加を望む背景となっている。
また、セ・リーグに限って言えば、巨人人気は他球団を直接的に支援する形になっている。安定して高視聴率が期待される巨人戦のテレビ放映権料は1試合あたり1億とも言われ、セ・リーグ各球団は毎年多額の収益を巨人戦より得ている。セ・リーグのいくつかの球団は、巨人戦放映権料が絶たれると深刻な経営危機に陥る可能性すらある。
このように、過度に巨人に依存したプロ野球の構造は、巨人の存在がプロ野球を現在の規模で維持するための前提条件となってしまっており、そうしたことから巨人・読売グループは強大な権限・政治力を得て、読売グループの実力者渡邉恒雄が日本のプロ野球界で絶大な発言力を持つに至り、これまでにFA制度や逆指名(自由獲得枠)制度の導入といった人気球団や資金力のある球団に有利な制度変更を実現していった。しかしこのことが戦力の均衡化の阻害等を生み出し、それによる不公平感などから、巨人、引いてはプロ野球全体の人気の低下を惹き起こしているという指摘もある。
実際に1990年代後半以降現在に至るまで、巨人戦の視聴率は低下し続け、地上波での放送の減少やCM収入の減少を招くという事態に至っており、そのことによる放映権料収入の低下や、メディアの野球離れによる野球人気の低下といった深刻な問題を招いている。
入場者数の発表
戦前から戦後初期はプロ野球の公式戦の入場者数は有料入場者の実数を発表していたが、1960年代後半に入ると実数ではなく大まかな数値を発表するようになった。このため、実際の入場者数よりも多く見積もって入場者数を発表し、実際には3桁の人数しか入っていないにもかかわらず「1000人」としたり、実際には空席があるにもかかわらず満員御礼と発表するなど、実態と著しくかけ離れた数字での発表が目立った。これがプロ野球の経営の不透明さを露呈する形となっていた。
そこで、より透明性のある経営体質を目指すため、2005年のシーズンから各球団は有料入場者の実数、またはそれに近い数値を各試合ごとに発表することになった。なお、球場によって前売りや年間予約席の扱いなど算出方法に違いがあるため、球場間の厳密な比較はできない(2005年度は中日だけ100人以下切捨てとなっていたが、2006年からは全参加チームが全て完全実数発表)。
実際、2005年3月26日のパ・リーグ開幕戦「ソフトバンクvs日本ハム」が行われたヤフードームでは、前年の開幕戦の公表人数・48000人よりも14000人以上少ない34717人と発表された。また、東京ドームの同年4月1日のセ・リーグ開幕戦「巨人vs広島」の試合では43684人と発表された。東京ドームではこの実数発表で満員の基準とする観客数の45600人に設定していることから、1988年の球場開設以来16年の長きに渡って続いた観客数55000人の「満員御礼」が途絶えたこととなった。
入場者の実数が発表される一方で、本来の価格より大幅に値引きされた入場券がしばしば金券ショップなどで出回っており、球団の経営にも影響を与えている。このため、発表された入場者数に経営面での意味はあまりなく、現状は経営の透明化とは程遠いとも言われている。
飛ばないボールの採用
戦前・戦中の用具不足の時期を除いて、日本のプロ野球で使用される硬式球は比較的反発係数の高い飛ぶ
ボールが使用されていた。
日本のプロ野球で使用するボールは日本野球機構の審査(重量、サイズ、反発係数などに細かい基準が設けられる)をパスしたボールのみが使用されているが、2000年頃から各球団が
ミズノ(美津濃)スポーツ社製の「飛ぶボール」(詳しくは
ボール (野球)の「ラビットボール」の項参照)を採用しはじめた。
飛ぶボールの採用は、野球の華であるホームランの飛躍的な増加を生み出したが、その反面、大味な試合展開になりやすく、また打高投低の構造を生み出す要因となり、試合時間の短縮が叫ばれるなか、逆に試合時間の延長という弊害を生み出しているという批判が沸き起こったため、2005年から多くのチームが反発係数を抑えたいわゆる「飛ばないボール」を率先的に採用するようになった。
このことによって、打者、とりわけホームランを打つことを得意としている長距離打者にとっては飛距離の縮小により打撃力の低下を懸念する声もあるが、その一方でボールの縫い目に使用される糸がこれまでの麻糸にプラスして綿糸も使用されることにより、投手陣の投球にも微妙な変化が現れ試合の質を高めるのではないかという期待もある。
また「飛ばないボール」という呼称について「今までのボールが異常に飛びすぎたのであってこれは『普通に飛ぶボール』だ」という意見があり、WEB上の新聞の記事の「飛ばないボール」という記述が「普通に飛ぶボール」と変更されたという出来事があった。
海外公式戦遠征
公式戦の海外遠征開催は
1940年に、
満州(現在の
中華人民共和国・東北部)に参加全9チームが総遠征し、7-8月にかけての夏季リーグ戦(事前の練習試合・オープン戦含む)を開催したのが最初。翌
1941年度も開催する予定だったが
太平洋戦争の影響で取りやめとなった。
戦後は1961年5月20日に当時アメリカ占領下の沖縄・奥武山球場で西鉄ライオンズ対東映フライヤーズで戦後初の海外遠征が開催された(1962年6月13、14日にも阪急ブレーブス対大毎オリオンズが同じく沖縄遠征を実施)。
2002年5月14、15日には台湾(中華民国)の台北市で福岡ダイエーホークス対オリックス・ブルーウェーブで開催された。
2005年にも韓国のソウルと釜山で千葉ロッテマリーンズ対福岡ソフトバンクホークスが6月28、29日に予定されていたが、ソウルの蚕室(チャムシル)球場が韓国プロ野球のLGツインズと斗山ベアーズのWフランチャイズであることから空き日がなく試合が不可能となり、代わりに仁川で試合することに決めたがこれも韓国プロ野球の人気低迷に伴い採算が取れないと判断し、同年3月9日に開催取りやめを発表した(当日はロッテの本拠地・千葉マリンスタジアムで開催)。
- 2000年に開かれたシドニーオリンピックにおいて、野球が五輪で初めてプロ選手の出場が認められた。この年の大会は、パシフィック・リーグ所属の主力選手(各チーム1人ずつ)が代表として派遣された。その為、期間中に行われるパ・リーグの公式戦のうち、東京ドームをホームタウンとする日本ハムの主催マッチ(他のイベントの都合上日程が変更できなかった)を除く平日の試合を極力行わないように配慮した。
- 2002年6月、FIFAワールドカップサッカー選手権日韓大会が行われ、日本野球機構もこの世界的スポーツ大会に協力しようと、サッカー日本代表の予選リーグ開催時を初めとした主要な試合の開催日にプロ野球公式戦開催を制限した。
- 日本代表の予選リーグ開催日(4日、9日、14日)と準決勝(26日)、決勝戦(30日)の開催日については試合を一切組まなかった。また決勝ラウンド1回戦に当たる6月18日も試合数を制限した。
- その他、6月18日(阪神タイガース戦 会場:甲子園)と6月23-25日(広島東洋カープ戦 会場:札幌ドーム)の読売ジャイアンツ戦は、日テレがそれぞれ放送権を持っていたが、同じ日テレ系で行われたW杯テレビ中継(6月18日:準々決勝、6月24日:準決勝各々1試合ずつ)との日程調整の関係で前者は17時からの薄暮(準デーゲーム)、後者は14時からのデーゲームとして施行した。
プロ野球の1年
個人タイトル・表彰
- 以下、廃止されたタイトル
二軍組織
中継番組
関連項目
連盟組織
NPBパートナー(協賛企業)
チーム関連
選手関連
監督関連
公式戦の試合
記録関連
その他
外部リンク
プロ野球 | スポーツ競技連盟 | スポーツ競技大会 | 野球リーグ | 日本のスポーツ | 日本の野球連盟 | 日本の野球大会
Baseball in Japan | Japanese baseball