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Pragmatists.jpg プラグマティズム (Pragmatism) とは、実用主義、道具主義、実際主義とも訳されることのある考え方。元々は、経験不可能な事柄の真理を考えることはできないという点でイギリス経験論を引き継ぎ、物事の真理を実際の経験の結果により判断し、効果のあるものは真理であるとする。20世紀初頭のアメリカ思潮の主流となり、のちにアメリカ市民社会の中で通俗化され、ビジネスや政治、社会についての見方として広く一般化してきたもの。心理学者の唱える「行動主義 Behaviorism」、記号論研究者の「科学的経験主義 Scientific Empiricism」、物理学者の「操作主義 Operationalism」など及んだ影響は広い。プラグマティズムの代表的な人物としてチャールズ・サンダース・パースウィリアム・ジェームズジョン・デューイが知られるほか、心理学者のジョージ・ハーバート・ミードさら現代では、ネオプラグマティズムの思想家リチャード・ローティもあげられる。

語源と思想の源


その語源は、カントからとられたものでPragmatischというドイツ語に由来する。パースの友人は「プラクティカリズム(実際主義)」という語を勧めたが、カント哲学に通じていたパースにとってPraktischという言葉は、「実践理性」の領野、つまり神・道徳・霊魂に関わるので、実験科学者にとってふさわしくないと判断された。名前はドイツ哲学からとられたが、「プラグマティズム」の合作者たちはロックやバークリなどのイギリス哲学に影響されており、さらにさかのぼれば、スピノザアリストテレスプラトンに行き着く。行為・実行・実験・活動を表すプラグマ(Πράγμα)というギリシャ語の意が採用され、思想が行為と密接に関係する方法が強調されたといえる。

「形而上学クラブ」


この思想は、1870年代のマサチューセッツ州・ケンブリッジで2週間ごとに開かれた学徒たちの集まりから出発する。皮肉の意味もこめて「形而上学クラブ」と名付けられたこの集まりの常連は、ジョーゼフ・ウォーナー、ニコラス・セイント・ジョン・グリーン、チョーンシー・ライトオリバー・ウェンデル・ホームズ、パース、ウィリアム・ジェームズの6人であり、それに2、3人を加える程度であった。

彼らは、進化論哲学を宗教と結びつけたジョン・フィスク、ユニテリアンの牧師でイエスをただ一人の救世主として認めず「客観的相対主義」を唱えたフランシス・エリングウッド・アボットなどの年長者たちの影響を受けている。特にアレグザンダー・ベインズの「信念とは、ある人がそれにのっとって行動する用意のある考えである」という定義を引用して、哲学の議論から無用な意見を整理する基準をもうけたグリーンは、パースによって「プラグマティズムの祖父」と呼ばれている。

「プラグマティズム」の格言とその宣言


形而上学クラブで思想の原型が形成されたのは、1870~74年の間であるという。1878年『ポピュラー・サイエンス・マンスリー』誌においてパースがプラグマティズムの格言として発表したときは、その悪文の故か評判にはならなかった。原文は次の通り。 "Consider what effects,that might , conceivably have practical bearings,we conceive the object of our conception to have.Then,our conception of these effects is the whole of our conception of the object."

そして1898年8月26日カリフォルニア大学の講演会の中でウィリアム・ジェームズによって、友人パースの意見として発表された。

構造と傾向、主唱者と運動


本人たちにも創始者や起源が判らなくなり、主要な提唱者でも「プラグマティズム」についての見解は正確に一致しない。最も狭く解釈する人にとっては「意味をはっきりさせるための一提案」であり、広く解釈すれば「行為に重きを置いた思索の方法」ということになる。プラグマティズムは功利主義的(倫理)・実証主義的(論理)・自然主義的(心理)の3つの傾向を持ち、個々のプラグマティストはこの3つの傾向を様々な割合で結合している。

関連項目


哲学

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