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フレスコ(fresco)は、西洋壁画などに使われる絵画技法。または、その技法で描かれた壁画。語源は「新鮮な」を意味するイタリア語である。下地に漆喰を塗り、乾く前にその上から水溶性顔料で描く。やり直しが効かないため(失敗した場合は漆喰をかき落とし、やり直すほかはない)、高度な計画と技術力を必要とする。

古くはラスコーの壁画などもこのフレスコ画の一種である。古代ギリシア古代ローマでもフレスコ画が描かれ、ポンペイの遺跡には当時のフレスコ画が遺されている。フレスコ画はルネサンス期にも盛んに描かれた。ラファエロの『アテナイの学堂』やミケランジェロの『最後の審判』などがよく知られている。

フレスコの種類


湿式法

  • ブオン・フレスコ(Buon Fresco)
「真のフレスコ」を意味する。湿った漆喰の上に耐アルカリ性の顔料を水で溶いたもので描く。

乾式法

  • フレスコ・セッコ(Fresco Secco)
乾燥した漆喰の上に描く。主に乾いてしまったフレスコ画に加筆したい場合、用いる。ブオン・フレスコに比べ、発色や耐久性は劣る。

基本的な絵画法構


湿式法の構造

普通は煉瓦や石を組んだ壁などを支持体とする。
  • 荒下地
細かい煉瓦のかけらや石などを練り込んだ荒い漆喰で表面をだいたい平らにならす。
  • 中間下地
細かい砂を漆喰に混ぜ込んだものを、荒下地の乾かないうちに塗り付ける。
  • 図像入れ(シノーピア)
ライトレッドかテーレベルトの顔料を水で伸ばしたものを使って軽く下描きをする方法と羊皮紙に下書きしたものを針で穴を開け、その穴から顔料を透過させることにより転写する方法とがある。
  • 仕上げ絵画層(ジョルナータ)
川砂を練り込んだ漆喰を強く塗り、表面を平らに仕上げる。その下地が乾かないうちに作業を行い、顔料を水だけで溶かしたいわゆる水彩顔料で作品を描く。

漆喰が乾くと顔料の表面が炭酸カルシウムの皮膜で覆われるため、すべての層の漆喰は一日で描けるだけのものを準備し、素早く描かなければならないため相当の技術と経験が必要となる。

仕組み


  1. 漆喰には石灰岩(CaCO3を焼成し、生石灰(CaO)にした上に加水した消石灰(Ca(OH)2を使用する。
  2. 作品を描写中、媒剤となる水分はたえず気化し、消石灰は二酸化炭素(CO2を吸収、酸素(H2O)を放出し、炭酸カルシウム(CaCO3に変化する。

炭酸カルシウムは水に溶けないため、フレスコ画は保存性に大変優れている。

代表的なフレスコ画家


日本人

イタリアチヴィタヴェッキアにある日本聖殉教者教会のフレスコ画を制作。菊池寛賞を受賞。

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