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フリークライミングとは、ロッククライミングの一種で、安全の為の確保用具のみで、自己の技術と体力を使い岩を登るスポーツ。アブミなどの登攀の為の道具を使う人工登攀と対比される。

また、登山を前提にした伝統的なアルパイン・クライミングと対比して、手段を目的に変化させ、岩を登ること自体を目的して行われるロッククライミングのことをフリークライミングと呼ぶこともある。

いずれにせよ、自然の岩場以外に、人工の岩を登るインドアクライミングもフリークライミングに含まれる。スポーツクライミングと呼ばれることもある。フリークライミングを行う者をフリークライマーと呼ぶ。

フリークライミングの形式


岩登りの形式としては、
  • 予めルート最上部の強固な確保支点に通した確保用のロープにて安全を図りながら登るトップロープクライミング
  • クライマーがロープを自らルート途中の確保支点にセットしながら登るリードクライミング
  • ロープによる確保なしで5m程度までの岩を登るボルダーリング
などがある。リードクライミングやトップロープは確保の為に最低2人1組で行うのに対し、ボルダーリングは一人でも行う事ができ、必要な道具の少ない事などからもボルダーリングを専門に行うクライマーも増えている。JFAのジャパンツアーやUIAAのワールドカップは通常、リードクライミングで競われるが、近年、ボルダーリングも新競技として広がりつつある。なお、ロープを使ったクライミングの場合、特記されている場合を除いてはすべてのルートはリードクライミングで落ちずに登った場合にのみ「完登」とみなされる。すなわちトップロープクライミングは、あくまでトレーニングや練習のために行われるという位置づけである。

フリークライミングの用具


靴とチョーク.jpg 基本的な道具としては、岩登り専用のクライミングシューズと指の汗を抑える為のチョーク(炭酸マグネシウム粉)とそれを入れるチョークバッグが有る。ボルダーリングは基本的にこの3品で行う事が出来る。ボルダーリング時の墜落に対して安全を図る為にクラッシュパッドと言う携帯用のマットを敷く場合もある。トップロープやリードクライミングを行う場合は、ダイナミックロープ、及び体にロープを固定する為のハーネス等が必要となる。これに加えて、岩にすでに打ち込まれた確保支点(ボルトと呼ばれることが多い)があるルートを登る際には、これら支点を利用してロープを通すためのクイックドロー・スリング(ヌンチャクと俗称される。長さ数cm~数十cmのソウンスリングの両端にカラビナが着いている)が必要となる。また、ボルトが設置されておらずクラック等にナチュラルプロテクションをとる必要がある場合には、ナッツフレンズといったナチュラルプロテクション道具が、また、終了点に支点がなく立木などを支点にする場合にはスリングが、それぞれ必要となる。クライミングシューズやチョークも登る為の補助具ではあるが、これらの使用はフリークライミングの範囲内で有るとして容認されている。

フリークライミング競技


近年は、そのスポーツ性が注目され、クライミングの競技会も行われており、UIAA(国際山岳連盟)にて厳密な競技ルールが規定されている。リードクライミングに関しては、当初見られたように毎年ルールが顕著に変更されるといった事態は起こらなくなり、ルールはほぼ確定しているといえる。ボルダリング競技についても、UIAAワールドカップ級の大会ともなるとルールの改訂は頻繁には行われないようになってきている(参考リンク:INTERNATIONAL CLIMBING COMPETITIONS:Rules 2005, 同日本語訳(山本和幸氏訳))。しかし、国内におけるボルダリング競技会はリードクライミング競技会のそれに比べて多種多様な会場条件で行われることがあり、会場の都合に合わせてUIAA/ICCルール以外の独自ルールが採用されることが多々ある。 なお、日本ではクライミング競技会のことを「コンペ」と呼ぶことが多い。

国内ではJFA(日本フリークライミング協会)主催のジャパンツアーや、ボルダーリングを競うB-Sessionなどの競技会が有り、また、国民体育大会の競技として山岳競技種目の一環の形でフリークライミングが採用されている。ただし、2004年度を最後に、JFAはジャパンツアーの終了を宣言した(参考リンク:ジャパンツアー終了宣言)。したがって、リードクライミングに関しては、2005年度以降はジャパンカップ・日本選手権・国体山岳競技などのメジャー大会と、各ジムや地方団体が独自に行う特色ある大会とが日本のコンペ界を構成することとなる。

競技としてフリークライミングを行う場合、参加者が公平に競技を行う為に人工の岩場で競われ、競技毎に課題を新規にセッティングして初見(オンサイト)トライで登る事で競われる。

グレード


岩の難度を表す指標として、グレードの表記法が規定されているが、実際にはグレードを付ける者の主観に基づく為に常に議論の的となっている。自然の岩場でのグレード値はエリア内での相対的な難度を示す、一応の目安ぐらいの位置づけと成っている。

ボルダリングのグレードとしては、10級~初段~と表示する方式が国内では、ポピュラーに使われている。初心者は7級あたりから入り、3級あたりから中級で、初段では上級の域となる。世界的には、アメリカでよく使われるVグレード(Vの後に数値が入る)や、フランス・フォンテーヌブローを発祥とするフレンチグレード(数値のあとにa,b,cの文字がつく、場合によってはその後ろにさらに「+」がつく)がよく使われる。

ロープを使うようなクライミングでは米国のグレードシステム(デシマルグレード)が国内ではポピュラーに使われており、「手を使う岩登り」をあらわす5の数字に続く“.”以下の数値と記号の組み合わせで難度を表す。初心者は5.9当たりから入り、5.11から中級、5.13以上では上級となる。5.10以上においては、さらに細分化する為に5.10a~5.10dのようにa,b,c,dの英小文字をつける。また、5.10-~5.10+の様に表記することもある。二つのグレードの間くらいの難易度と判定される場合、5.11c/dや5.14d/15aのように二つのグレード表記の間に「/」を入れて表現する。デシマルグレードは世界的にも広く使われているが、その他によく使われているのがフレンチグレードである。他に、UIAAグレード(ローマ数字と「-」ないし「+」の組み合わせ、ドイツなど)、オーストラリアグレード(数値のみ)など各国独自のグレードシステムが存在する。クライマーの国際的交流が増えてきた現在、これらのグレードシステム間の対比表が整備されるようになってきている。

練習方法


フリークライミングの練習の場として、人工の岩場を備えたジムが普及しつつ有る。ジムでは、墜落時の衝撃を吸収するマットや堅牢な支点を設けているので、安全に練習が出来る。ジムの普及により、天候や岩場までのアプローチに左右されずクライミングの練習が行われる様になった。

簡易な上半身の強化用具として、板に横棒を約20cm間隔で数本取り付けたキャンパスボードと呼ばれる器具がある。横棒にぶら下り、足を使わず登る事により、指、腕、広背筋が鍛えられる。クライミング時においては指の力がネックとなっている事が多く、指の強化は補助トレーニングとして即効性がある。

クライミングエリアにおけるトラブル


クライミングのエリアとしては岩質が安定しており、アプローチが容易な場所が好まれる。その為に観光地や公園内に岩場が有る事が多く、道路の占有やゴミの放置などにおいてトラブルが発生しクライミング禁止となったエリアも有る。その為にクライマー間にてモラルの向上が唱えられている。

著名なフリークライマー・ボルダラー


日本

海外

外部リンク


登山

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