article

パルプとは、主に製紙に用いられる繊維である。現在は主に木材を原料としてパルプを製造するが、水素結合を生じる繊維であれば製紙原料として使用できるため、などの原料からパルプを抽出することも出来る。

種類


パルプには主に木材パルプと非木材パルプに大別される。
  • 木材パルプ
    一般にバージンパルプと呼ばれるのは木材パルプである。
    • N材:針葉樹を原料とする。繊維が長く、丈夫なパルプが生産できる。但し、針葉樹は成長が遅い、生育地域が限定されるなどの要因がある。
    • L材:広葉樹を原料とする。繊維が短く、キメの細かいパルプが生産できる。強度はN材に劣る。
  • 非木材パルプ
    非木材パルプは木材パルプに比べて強度が無い、白色度が上がらない、紙にしたときにむらが出るなどの欠点が多い。反面、一般に安価である。
    • 古紙パルプ:古紙を原料とするパルプ。脱墨したものをDIP(De-Inked Pulp)と呼ぶ。原料は古紙であり、生産できないため回収量によって供給能力が大きく左右されるという欠点がある。
    • バガスパルプ:サトウキビの絞りかすを原料とする。熱帯では安定供給が可能であるが、地域によっては季節要因によりサトウキビが取れない時期は供給がストップする。
    • 藁パルプ:麦藁・稲藁などが原料となる。の収穫後に供給が始まるが、収穫期以外は供給されないという欠点がある。また、生産地域、土壌、麦・米の品種によって品質が大きく変動するので、毎年同じ場所で同じ品種の麦・米を生産することが望ましい。

製法


パルプは製法によって、機械パルプと化学パルプに大別される。
機械パルプの製法は、物理的な力で木材を破砕することでパルプ化する方法で、出来たパルプを総じてMP(Mechanical Pulpの略)と呼ぶ。種類にはTMP,GP,CGP,RGPなどがある。パルプ繊維が剛直であるのが特徴である。また、繊維中にリグニンを大量に含むので、長時間保存すると褪色する。その代わり、木材からのパルプ収率は80%程度と高い。
化学パルプは化学的な反応で木材を分解・分離することでパルプ化する方法で、出来たパルプを総じてCP(Chemical Pulpの略)と呼ぶ。種類にはKP,SPなどがある。パルプ繊維はかなり高い純度のセルロース繊維であるためしなやかである。しなやかに絡み合うため、紙にしたときの強度は強い。ただし、セルロース純度を高くするために、木材からのパルプ収率は50%程度となる。現在、日本のバージンパルプではKPが主流である。

供給メーカー


スカンジナビア半島北アメリカ大陸で針葉樹原料のパルプが多く生産されることから、この地域のメーカーが世界のパルプ市況を左右する。

関連項目


繊維 |

Dřevovina | Holzschliff | Wood pulp | Paperimassa | Pâte à papier | Pulp | Pappersmassa

 

This article is licensed under the GNU Free Documentation License. It uses material from the "パルプ".

Home Pageartsbusinesscomputersgameshealthhospitalshomekids & teensnewsphysiciansrecreationreferenceregionalscienceshoppingsocietysportsworld