バロー(Barrow)は、アメリカ合衆国アラスカ州最北部に位置する都市。
市名はアメリカ合衆国最北端の岬であるバロー岬(Barrow Point)にちなんでいる。岬の名前は、イギリスの政治家、ジョン・バロー(John Barrow (English statesman))から名付けられた。ジョン・バローは、1825年にバロー岬を発見したイギリスの探検家、フレデリック・ウィリアム・ビーチー(Frederick William Beechey)を資金面で支えた。
バローの町はIsathoakラグーンをはさんで南北に二分されている。ラグーンは長さ5kmほどの短い川の河口をせき止められたものだ。北側は新興住宅地で、碁盤の目状の道路が東西2km、南北1kmほどにわたって規則的に広がる。南側は古い町であり、やはり東西2km、南北1kmの街となっている。南側の町の南端にそのまま空港のターミナル、さらに南に東西に伸びる滑走路 (2km) が位置する。滑走路の南側には原野と小さな廃棄物処理場が広がる。
現在のバローという市名は1825年にフレデリック・ウィリアム・ビーチーに発見され、ビーチーの探検の出資者であったジョン・バロー卿にちなんで名付けられた岬、バロー岬からとっている。その頃、イギリス海軍は北アメリカの北極海沿岸を測量していた。1881年にはアメリカ合衆国陸軍がバローに気象、および磁極調査の拠点を設けた。1888年には長老派が教会を建立した。1893年にはバローに捕鯨基地や毛皮取引所が置かれた。1901年にはバローに郵便局が設置された。
1935年8月15日、当時アメリカ合衆国を代表するコメディアンであったウィル・ロジャース(Will Rogers)と操縦をしていたパイロットのウィリー・ポスト(Wiley Post)を乗せた飛行機が川に墜落する事故を起こし、両名の命が奪われた。その墜落現場には、現在は記念碑が建っている。
1972年、バローを中心とするノース・スロープ郡が創設された。財政に余裕ができた分を活かして、郡はバローに道路を建設し、衛生・水道・電力などの公共サービスや保健・教育サービスを充実させるなど、インフラ整備に力を入れた。1986年には、郡は地域初の高等教育機関となるノース・スロープ高等教育センター(North Slope Higher Education Center)を開校した。2003年には同センターは2年制大学として認可を受け、名称もイリサグヴィック大学(Ilisagvik College)と改められた。同大学は、エスキモーの伝統文化に基づいた教育を行っている。
アメリカ合衆国統計局によると、バロー市は総面積56km²(21mi²)である。このうち48km²(18 mi²)が陸地で8km²(3mi²)が水域である。総面積の14%が水域になっている。
アラスカ北部、バローを含む東西400km、南北150kmの領域には、楕円形の湖が無数に分布する。いずれも南の山脈から下ってきた過去の氷河が形成した地形である。湖の規模は長軸の長さが1kmから10km程度と変化に富むが、いずれも長軸の方向が北北西から南南東方向にそろっている。
バローから北東に15km進むと、アラスカ最北端となっている砂嘴に到達する。アラスカ最北端は西のチュクチ海と東のビューフォート海を分ける岬となっている。バローから南東方向へは500kmにわたる砂浜海岸が延びる。海流の影響によりそのうち200kmでは連続した砂州が形成されている。東のビューフォート海に面する海岸は地形が複雑であり、海流が及ばないため、砂州はもちろん、砂浜海岸も目立たない。
また北極圏内に位置することから、夏には1ヶ月以上にわたって太陽が沈むことがなく、白夜となる。反対に冬には1ヶ月以上にわたって太陽の昇らない日が続く。
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 平均気温(C) | -25.7 | -28.6 | -26.5 | -18.6 | -7.2 | 0.7 | 3.9 | 3.3 | -0.7 | -9.8 | -18.2 | -24.9 | -12.7 |
| 降水量(mm) | 5.5 | 4.5 | 4.4 | 5.4 | 4.4 | 9.4 | 21.9 | 24.8 | 15.0 | 14.1 | 7.5 | 4.8 | 118.8 |
バロー岬には北極探検の基地がよく置かれた。また、行方不明になってしまった探検家たちを探す捜索隊もバロー岬に捜索基地を置くことが多かった。
1965年から1972年にかけては、バロー岬でナイキ・ケイジャン号(Nike Cajun)、ナイキ・アパッチ号(Nike Apache)という科学観測用ロケットが打ち上げられた。また、バロー岬には、世界環境監視局(Global Atmosphere Watch)が観測拠点を置いている。
生活物資の全てを空輸に頼っているため、バローの物価は極めて高い。また供給量が天候に左右されやすく不安定である。一方で、エスキモーの伝統的な自給自足の生活も根強く残っている。
基礎データ
人種別人口構成
年齢別人口構成
世帯と家族(対世帯数)
収入と家計
Barrow (Alaska) | Barrow, Alaska | Barrow | Barrow | Barrow
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"バロー (アラスカ州)".
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