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バレーボールVolleyball ヴァリボール、ボレイボール) とは、ネット越しにボールを打ち合う球技である。1チーム6人、または9人の2チームで行われる。9人制は主に「ママさんバレー」として日本では頻繁に行われているが、世界的には普及しておらず、国際試合などは6人制で行われている。6人制では1セット25点(5セットマッチ)で行われる。日本語では排球(はいきゅう)と訳されている。 Volleyball game.jpg

歴史


バレーボールは、女性や子供が気軽に楽しめるリクリエーションとして1895年2月9日アメリカ合衆国ウィリアム・G・モーガンによって考案された。当時はミノネット(Mintonette)と呼ばれた。このころのルールは非常に単純で、試合に集まった人たちを同じ数の2チームに分けて、ボールを打ち合い、ボールを落としたほうが負けというものであった。

日本にバレーボールが紹介されたのは1910年ごろでまだしっかりとルールが出来上がっていないころであったので、日本が独自にルールを作っていった。チームの人数は最初は16人であったが、後に9人となり現在の9人制バレーボールに近いものが出来上がった。

ヨーロッパにバレーボールが紹介されたのは1920年ごろでこのころにはチームの人数も6人と決まっており、すでに現在の6人制バレーボールに近いものが出来上がっていた。

1947年にはFIVB(国際バレーボール連盟)が結成され、1949年からバレーボール世界選手権が行われるようになった。日本が国際バレーボール連盟に加盟したのは1951年であった。当時日本のバレーボールの主流は9人制であり、国際試合で使われる6人制バレーボールはよく知られていなかったので、取り入れることになった。オリンピックでは、東京オリンピック1964年)から正式種目として採用されている。

日本では協調性を養うスポーツとして、中学・高校と体育で扱うことが多く、一般的に定着した。

ルール


6人制のルールは国際バレーボール連盟が決め、9人制のルールは日本バレーボール協会が決めている。ここでは6人制のルールについて記述する。

競技場

長辺18m、短辺9mの長方形のラインが引かれたコートを用いる。その中央にはコートを二分する形でネットが張られている。ネットの高さは男子が2.43m、女子が2.24mと定められている。ネットからそれぞれ3mにはアタックラインと呼ばれるラインがある。コートの外には3m以上の空間(フリーゾーン)、天井までの高さは7m以上が必要とされる。

用具

ボール:ボールの色は均一で明るい色か、複数色の組み合わせでなくてはいけない。円周は65-67cm、重量は260-280g、内圧は0.30-0.325kg/cm。

ユニホーム

ジャージ、パンツ、ソックスはリベロを除いて全員がそろっていないといけない。ユニフォームのナンバーは原則として1から18番をつけることになっているが、やむをえない事情があれば、1から99番まで使用することができる。数字の大きさは胸部が15cm以上、背部は20cm以上、字幅は2cm以上でなければならない。チームキャプテンは、胸のナンバーの下に長さ8cm、幅2cmのマークをつけないといけない。

チーム

1チームは、6人以上12人以内のプレイヤー、監督1人、コーチ1人、トレーナー1人、医師1人で構成される。前衛・後衛それぞれ3人、計6人で競技を行う。プレーヤーのうち1人をリベロとして登録することができる。

競技形式

試合はラリーポイント制で行われ、国内の主な大会、国際試合は5セットマッチで行われる。
ラリーポイント制 :サーブ権を持つチームの選手がサービスを行い、ボールの打ち合いが始まり、攻撃決定やミス、反則で打ち合いが終わる。これをラリーという。サーブ権を持つチームがラリーに勝ったときは1点を得てサービスを続け、サーブ権を持たないチームがラリーに勝ったときは1点を得るとともにサーブ権を獲得する。これをラリーポイント制という。
5セットマッチ :先に25ポイント(第5セットに限り15ポイント)を取ったチームに1セットが与えられ、3セットを先に獲得したチームが勝者となる。ポイントが24-24(第5セットは14-14)となった場合はデュースとなり、先に2ポイント差をつけたチームに1セットが与えられる。

プレー中の動作

チームはネットを越えてボールを返すために最大で3回ボールを打つことができる。競技者は連続して2回ボールを打つことはできない。ボールは体のどこに当たってもよい。

ポジションとローテーション

各プレーヤーはそれぞれ次に示すポジションに就く。
  • 前衛(ネットに近い側):左からフロントレフト(FL)、フロントセンター(FC)、フロントライト(FR)
  • 後衛(ネットから遠い側):左からバックレフト(BL)、バックセンター(BC)、バックライト(BR)
後衛のプレーヤーはネット際でのスパイクやブロックを禁止されるなど、 ポジションに応じてプレーに制限がある。

ポジションはサーブ権を獲得するごとに順繰りに入れ替わり(これをローテーションという)、新たにバックライトに就くことになったプレーヤーがサーブを打つ。 ローテーションの順序は、 バックライト→バックセンター→バックレフト→フロントレフト→フロントセンター→フロントライト の順。

また、後衛のプレーヤーと何度でも交替できる選手リベロプレーヤーを置くことができる。 リベロプレーヤーは、 後衛のプレーヤーと交代してコートに入り、 ローテーションが進行して前衛にまわる前に元のプレーヤーと交代してゲームを離れる。 リベロプレーヤーの交代は、 ラリー中以外のときに 特にゲームを中断せずに行われる。 リベロプレーヤーには、後衛に課せられるプレー上の制限に加えて さらにバックアタックやトスなどの禁止も課せられる。 リベロプレーヤーは 他のプレーヤーと異なる色のユニフォームを着用する。

主な反則行為

ダブルコンタクト(ドリブル) :同じプレーヤーが連続してボールに触れた場合。
キャッチボール(ホールディング) :ボールを手で持ってしまった場合。
アウトオブバウンズ :ボールがアンテナ(コートの左右を示すためネットに取り付ける棒)に触れたり、アンテナの外側を通過してボールを返した場合。
タッチネット :ボールに触れるための動作中、ネットやアンテナに触れた場合。
オーバーネット :ネットの上端を越えて相手側のコートにあるボールに触れた場合。
インターフェア :ネットの下から相手側のコートにあるボールに触れた場合や相手選手のプレーを妨害した場合。
パッシング・ザ・センターライン :プレーヤーがセンターラインをまたいで相手側のコートに入った場合。
ポジショナル フォールト(アウト オブ ポジション) :サーブを打つ瞬間にプレーヤーが規定のポジションに就いていない場合。

ルールの変遷

考案された当時は、ボールを落とさないようにネット越しに打ち合う、以外には特別なルールは無かった。1910年頃に日本に伝えられた時には、4人×4人の16人で行われており、日本独自のルールとして、12人制ののち、9人制が普及した。国際バレーボール連盟(FIVB)では1947年に6人制の国際ルールを制定した。1999年からラリーポイント制となった。(導入の背景の説明は後述する)

ラリーポイントの導入は従前のサーブ権のあるチームのみにポイントが入るサイドアウト制だと長時間に試合が及び、特に変則ダブルヘッダーなどをこなす国内リーグ(Vリーグなど)の試合スケジュールの大幅な乱れやテレビ中継の途中打ち切り、また選手の体力面の負担などの影響を及ぼす懸念があった。

そこで少しでもスムーズな試合展開をファンに提供することを目指し、1986年に日本で行われた国際試合「ジャパンカップ」でテスト的に全試合・全セットとも32点先取・ラリーポイント制を採用した。その後、国際ルールで第4セットまでは従前と同じサイドアウト制による15点先取(1セットごとのコートチェンジ)とし、第5セットのみ15点先取は変わりないが、ラリーポイント制(どちらかが8点を取った時点でコートチェンジ)を採用する方式に変更された。

1997年1998年の国際試合にはテスト的に時間制限を設けて、そのセット開始から25分間は通常のサイドアウト方式、25分を過ぎた時点でラリーポイントに切り替える(但し第5セットだけは時間制限なしで最初からラリーポイント制)という仕組を取り入れたが、不評だったためその後使用されなかった。

また同時期に日本バレー連盟はバスケットボールやサッカーと同じ「前・後半」の仕組みを取り入れ、それぞれのハーフとも3セットマッチ(2セット先取)とし、セットカウント2:0だとそのチームの勝ち。同じく1:1となった場合、ラリーポイントによる最終セットを行う方式を提案したが、試合の形態が複雑になる恐れからこれは実行に至らず廃案となった。

これら様々な試行を繰り返した末に1999年から完全ラリーポイント(25点先取=1セット、第5セットだけ15点=1セット)の仕組が完成した。

6人制と9人制の共通点と違い

9人制では、6人制と比較して、次のような違いがある。
  • コートがやや広く、ネットがやや低い。
  • ボールはママさんバレーは白色、一般は6人制と同じ(6人制はカラーボール)
  • 交代要員は3人以内(6人制では6人以内)。
  • 3セットマッチ、21ポイントで1セット。
  • アタックライン、リベロ、ローテーションが無い。
  • ネットにボールが触れた場合には、4打以内に相手コートに返せばよい。
  • サーブの打ち直しが1回に限り可能。
  • ブロックを1打に数える(6人制では1打に含まない)。
  • どの選手もアタックラインを越えてスパイクを打てる(6人制では後衛の選手はアタックラインを越えてスパイクを打てない)。

主な用語


技術に関するもの

サーブ :サーブには、手を下から振り出すアンダーハンドサーブ、ボールを高く上げてジャンプしながら強く打つスパイクサーブ(ジャンプサーブ)、ジャンプしないでコントロール重視で打つフローターサーブ、ジャンプしてフローターの動作で打つジャンプフローターサーブ、アンダーハンドで高く打ち上げる天井サーブなどの方法がある。
レシーブ :レシーブには、サービスレシーブとスマッシュレシーブの2種類がある。サーブを受けるには、両手を伸ばして体の正面で片手でもう一方の手を軽く握り、手首の付近でボールを弾くレシーブと呼ばれる動作がよく用いられる。低い位置のボールを受けるには都合が良い。
トス :レシーブを受けた後は、頭の上方で、両手でボールを軽く押し上げるような姿勢でボールを弾くトスと呼ばれる動作で、次のアタックにつなげることが多い。絶対にボールを落とさずに最後までボールを追いかける!!トスするときは少し力を抜いて思いっきり高くきれいなトスをアタッカーにあげること!!
スパイク(アタック) :ジャンプしながらネット越しにボールを打つ動作がスパイク(アタック)である。下向きに打つことが基本だが、相手のブロックにボールをわざと当ててコート外にボールを出したり、タイミングをずらして相手のブロックをかいくぐるようなプレーヤーもいる。
ブロック :相手のスパイクに対して両手を上に伸ばしてタイミングよくジャンプし、自分のコートにボールが打ち込まれることを防ぐ動作がブロックである。

戦術に関するもの

クイック攻撃(速攻) :トスを低く速く上げ、素早くスパイクを打つ攻撃。トスの上げる位置により、大きくA~Dの4種類が存在し、セッターはこれらを使い分ける。Aクイックはセッターのほぼ真上、BクイックはAクイックよりレフト側に離れたところ。Cクイックはセッターほぼ真上のバックトスで、DクイックはCクイックよりライト側に離れたところ。
オープン攻撃 :トスを山なりに大きく上げ、そのタイミングに合わせてスパイクを打つ攻撃。
平行 :トスを低く上げてレフト、ライトから攻撃する。ブロックがつきにくいので、これをうまく利用した攻撃をすることが可能。
バックアタック :後衛のプレーヤーがアタックラインの後ろから行う攻撃。
時間差攻撃 :ボールに触れる予定の無い『おとり』のプレーヤーがジャンプすることで、相手のブロックのタイミングを狂わす戦術。ミュンヘン五輪で日本の男子チームが最初に編み出したとされ、その大会では金メダルを獲得した。
一人時間差 :スパイクを打つ選手が自らがジャンプするタイミングをずらすことで、相手のブロックのタイミングを狂わす戦術。
移動攻撃(ブロード) : センタープレイヤーが、Cクイック・Dクイック・ライト平行の位置に走り、片足で流れながら打つ。セッターは長く低いトスを上げる。
ツーアタック :セッターがトスを上げると見せかけて2回目で攻撃に転じるもの。(左利きの選手は特に強烈に打つことができる)

プレイヤーポジション

ポジションを選手の役割によって分類したものをプレイヤーポジションといい以下の物が存在する。
ミドルブロッカー:主にブロックをする人。
ウイングスパイカー:主にスパイクを打つ人。
セッター:主にトスをあげる人。
レシーバー:主にレシーブをする人。
リベロ:守備専門の人。ルールによって定められているポジションで他の選手より行動に制限がある。

その他

チャンスボール :ボールの操作が容易な返球のこと。
バレーボール3大大会:オリンピック、世界選手権、ワールドカップのこと。

バレーボールから派生してできたスポーツ


ビーチバレー :砂浜でやるバレーボール。2人制。
ソフトバレーボール :ボールがゴム製でバレーボールよりやや大きい。4人制。
シッティングバレーボール:座ってやるバレーボール。パラリンピックの正式種目。

関連項目


外部リンク


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