バイオマス(Biomass)とは生態学で、特定の時点においてある空間に存在する生物の量を、物質の量として表現したものである。通常、質量あるいはエネルギー量で数値化する。日本語では生物体量、生物量の語が用いられる。植物生態学などの場合には現存量(Standing crop)の語が使われることも多い。バイオマスを用いた燃料は、バイオ燃料(Biofuel)またはエコ燃料(ecofuel)と呼ばれている。
1990年代以降、バイオマスは二酸化炭素削減(地球温暖化対策)、循環型社会の構築などの取り組みを通じて脚光を浴びている。世界的に見ればスウェーデンが木質バイオマスの利用に熱心に取り組んでおり、日本の地方自治体や環境保護団体などに注目されている。そもそも高度成長期以前の日本では、落葉や糞尿を肥料として利用していたほか、里山から得られる薪炭をエネルギーとして利用するなどバイオマスを活用した社会であったと言える。石油起源の資材、燃料などへの置換により、顧みられることが少なくなったバイオマスであるが、近年、廃棄物処理コストの高騰などから高度利用を模索する自治体が増えている。しかし、バイオマスの欠点である「資源の分散性」、「低カロリー」、「高含水比」といった欠点を克服できず、実験的な利用にとどまっている事例がほとんどである。
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