ハルバード、あるいはハルバート(Halberd、あるいはHalbert)は、15~19世紀のヨーロッパで主に使用された武器である。ハルベルトとも呼ばれる。 語源はドイツ語で、「棒」を表すハルム(halm)と「斧」を意味するベルテ(berte)からなる造語であるとする説がある。
その形状のからわかる通り、ぱっと思いつくだけで切る、突く、鉤爪で引っかける、鉤爪で叩くといった、4つの使い方が可能という多芸な武具である。斧部分のおかげで槍兵の戦闘力はスピアよりも倍増し、さらに鉤爪で鎧や兜を破壊したり、馬上から敵を引き摺り降ろしたり、敵の足を払ったりと、多彩な使い方を可能にしている。それ故に重量自体も重く、扱える者は限られていた。
16世紀には、5mもの柄を持った槍(パイク)が登場するが、熟練者の武器としてハルバートの戦場での歴史は、16世紀終わりのマスケット銃の登場まで続くこととなる。また、その後もその姿の美しさから、儀式やパレードで使われ続けることとなる。
武器としての完成度もさることながら、その洗練された美しさには美術品としての価値もあり、戦場から遠のいた後も、儀礼用として様々な祭典に使用された。
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