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ドイツ人(Deutsche)は

  1. ドイツ連邦共和国の国民、またはそれに準ずる人。
  2. ゲルマン系の血筋でドイツ語母語とする人。

「ドイツ国民」としてのドイツ人


実際の所、「ドイツ人」を定義づけるのは至難のことである。それは、ドイツは単一民族による統一国家を持ったことがない、ということにもよる。また、国境線が、第二次世界大戦のすぐ後まで、頻繁に変更されてきた事情にもよる。また、ヨーロッパにあっては、人の移動は比較的簡易、自由であることにもよる。

典型的なドイツ人をイメージすると、次のようになるであろう。

しかし、これらすべてがそろわなくても、ドイツ人と呼べるのである。 (特に最後の「ゲルマン系」などというのは、、ホロコーストやナチズムの背景となった似非科学によって、あたかも純粋な民族であるかのようにでっちあげられた、アーリアン優越思想と同種のものである。 現在の「ドイツ人」自体、多くの他民族の血が混ざっているのは当然であり、ゲルマン系というのは宗教的、意識的な排他的思想から強調されすぎた嫌いがある。

ドイツ人のイメージ

中には全く的はずれなもの、差別的に捉えられ得る物も含まれるだろうが、一般に言われているところを列挙する。

  • ロマン的
  • 勤勉
  • 質実剛健
  • 精密
  • 理論的
  • 尚武

民族としての「ドイツ人」

もともと、ドイツ人は自らのことを"Teutsche"(トイチュ)と呼んでいた。これは「私たち」の意である。しかし、南方の古代ローマ人はこのトイチュ人を「ゲルマン人」と呼称していた。これが現在の英語のGermanに相当することは論を待たない。後に「トイチュ」が訛り、現在の「ドイツ」となった。 通常「ドイツ民族」と言われる、ドイツ語を母語とするゲルマン系住民はドイツのほか、オーストリア国民、リヒテンシュタインの国民の大半、スイス国民の七割がそうであり、イタリア南チロル地方の住民、ベルギー国民の一部もそうである。また、フランス語化が進行しているとはいえ、ルクセンブルク国民、フランス東部のアルザスロレーヌの住民も基本的にはドイツ系である。また18世紀以降エカチェリーナ2世の招きでロシアに移住したドイツ人も多く、第二次世界大戦前にはヴォルガ河畔にヴォルガ・ドイツ自治共和国を築いたが、大戦勃発後にカザフスタンなどに強制移住させられた。旧ソヴィエト連邦内に住むドイツ系住民は200万人近くいると推定されている。しかしソ連崩壊後、旧ソ連各国で民族主義が台頭し、ドイツ系住民は迫害されて祖国ドイツへ帰国する人も増えている。しかし同じ民族ながらドイツ語を解さないドイツ人として新たな難民問題となっている。

ドイツ国民以外の人々を「ドイツ人」と呼べるかどうかは微妙なところである。特にオーストリアは約600年間ドイツ国家である神聖ローマ帝国の中枢であったため、自らをドイツ人の主流とみなす考え方が根強かった。このため、ハプスブルク家による帝政の崩壊後の一時期は「ドイツ・オーストリア共和国(Republik Deutschösterreich)」という国号を使用していたほどで、オーストリア第一共和国時代は左派・右派を問わずドイツとの合併を望む声が強かった。オーストリア人アドルフ・ヒトラーによるオーストリア併合はこれを背景にしているが、併合後二流市民扱いされ、連合軍の爆撃などで惨憺たる目にあったオーストリア国民は、ナチスの崩壊後、ドイツ人とは異なるオーストリア人という意識が強くなっている。しかし、オーストリア民族という概念は存在せず、本来イギリスや北欧も包括するゲルマン民族という言葉も漠然としすぎているため、東欧系住民を排撃する民族主義からの立場から、なおドイツ人という言葉にこだわる人も一部にいる。与党オーストリア自由党の実質的最高指導者で「ドイツ人のオーストリア共和国」という国名を提唱したことのあるハイダーなどもその一人である。

なお、東欧の地名の中には「ニェメツキー~ Německý-」「ネーメト~ Német-」という前置きを持つ地名がある。 (例;チェコのニェメツキー・ブロト Německý Brod(現ハヴリーチクーヴ・ブロト Havlíčkův Brod) とチェスキー・ブロト Český Brod など。ドイツ人のブロト(浅瀬)とチェコ人のブロト、という意味である) これはドイツ人によって作られたか、ドイツ人が多かったため、同じ名前の隣町と区別するためである。

関連項目


ドイツ | ヨーロッパの民族 | インド・ヨーロッパ系諸民族

Deutsche | Ethnic_German | გერმანელები | 독일인 | Duitsers | Nemci | Tyskar | 德國人

 

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