トン(ton, tonne, 記号:t)は、質量の単位である。そのほか、質量以外の各種の物理量に対して使われるトンもある。「噸」や「瓲」と書くこともある。
トンという名称は、古英語のtunne、さらには古フランス語のtonneが語源で、それは「樽」という意味である。当初は252ワインガロン入りの樽に入る水の重さ(約2100ポンド)を1トンとしていた。
日本を始めとするメートル法を広く使用している国では、質量の単位として現在使われるトンとは、キログラムを基準に定義されたメートルトン(metric ton)のことを指す。メートルトンは1000キログラム(1メガグラム)に等しいと定義されている。メートルトンは、グラムに基づくトンであることからグラムトン、メートル法がフランス発祥であることから仏トンともいう。
このトンは国際単位系(SI)においては「SIと併用しても良い単位」とされているが、できるだけキログラムやその倍量単位を使用すべきである。SI併用単位には接頭辞をつけることが許されていないので、トンにも本来はつけることができない。しかし、トンに接頭辞をつけることが慣例として行われている。
ヤード・ポンド法によるトンは、イギリスとアメリカとで異なる値が使用されており、それぞれ英トン(ロングトン)、米トン(ショートトン)と呼ばれている。これらの国では、ヤード・ポンド法のトンは"ton"と書き、メートルトンはフランス語で"tonne"と書いて区別している。
英トン(long ton)は2240ポンドと定義されており、1016.0469088キログラムに等しい。イギリスでは単に「トン」(ton)と言えば英トンのことを指す。イギリスや、その影響を受けている地域では広く使われている。ただし、英トンとメートルトンは2%程度しか違いがないことから、メートルトンもよく使われている。
米トン(short ton)は2000ポンドと定義されており、907.18474キログラムに等しい。アメリカでは単に「トン」(ton)と言えば米トンのことを指す。
英トン、米トンとも、ハンドレットウェイトの20倍の値である。ハンドレットウェイトがイギリスでは112ポンド、アメリカでは100ポンドとされているために、トンの値に違いが出ている。15世紀以前のイングランドでは、1ハンドレッドウェイトが108ポンドであったため、1トンは2160ポンドであった。
このうち、総トン数、国際総トン数、純トン数、載貨容積トン数は質量ではなく体積(容積)の単位である。各種あるのは、容積として計上する箇所の違いなどによるものである。詳細はトン数を参照のこと。
Ton | Tonne | Ton | tuno | tonelada | Tonn | Tonne | 톤 | Ton | tona | tona | 吨