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Sony TR52 Radio.jpg・TR-52)]] トランジスターラジオとは、当初真空管などを利用していたラジオを、半導体素子であるトランジスターを使用して小型・軽量化した製品の呼称である。今日では集積回路の採用でさらなる小型・軽量化が可能であり、真空管トランジスターを採用したラジオ製品を見かけることはまれである。

概要


真空管を増幅回路として使用するラジオは消費電力が大きく(45-90V)また真空管自体の大きさから機体が大ぶりで、卓上などに設置して使用するのが普通であった。小型化されたトランジスターラジオは消費電力が小さく(9V)電池で動作して片手で持ち運べる機器となり、野外でラジオを手軽に聞くことができるようになった。ビーチやキャンプ場でラジオが聞けるようになることでラジオ放送自体にも野外聴取を前提とする番組構成が取られるようになる。

歴史


トランジスタラジオのプロトタイプは、テキサス・インスツルメンツがトランジスタのデモ用として作成した。AVメーカー・ソニーの前身である東京通信工業(東通工)の井深大は、1952年アメリカ合衆国での技術研修に出かけた際、ベル研究所の3人のスタッフがトランジスターを開発・特許をとっていたことを知るが、当初の段階では「将来性は見込めない」と判断していた。しかしRCA(Radio Corporation of America)がトランジスタラジオのプロトタイプを54年に公開したこともあり、1954年、再びアメリカに渡りウェスタン・エレクトリック社(WE社)とライセンス契約をおこなう。その際、WE社は井深に対して何に使うのかを問うと「ラジオに使いたい」と応じたが、この時WE社にはやめるように勧告された。

初期のトランジスターは温度特性が悪く、またラジオの放送周波数帯で増幅器に用いるには特性が不安定であったため、真空管を代替することはできないと見られていた。商業用の製品としては補聴器が実用化されていた程度であった。

しかし、同行した東通工技術スタッフの岩間和夫はトランジスターの技術開発を取材、「岩間レポートメモ」としてまとめ、それを基にトランジスターラジオの試作品を製作した。だが、この試作品について井深は「とても商品として使えるものではない」と回顧している。

その間、1954年にアメリカのライバル社・リージェンシー(IDEA)がテキサス・インスツルメンツ製4石トランジスターを使った世界初のトランジスターラジオを発表(10月18日)、クリスマス商戦にむけ発売($49.95これは2003年換算で$334)。世界初を目指した東通工は落胆したが、その後1955年に複合型トランジスター5石を使ったTR-52を市販しようと試作した。しかし、それもキャビネットのプラスチックが「国際連合ビル」を連想させてしまうことから発売中止となってしまった。その後8月に改めてTR-55を開発し、その年の8月に市販開始。これが日本初のトランジスター携帯ラジオとなった。

以後、各メーカーがこぞってトランジスター携帯ラジオを開発。ポケットにすっぽり入る名刺サイズラジオや、ラジオカセットレコーダーなどに多用・応用されるようになった。

背が小さいがグラマラスな女性のことを示す「トランジスターグラマー」はこのトランジスターラジオからとられたともされている。

ラジオ

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