『トム・ソーヤーの冒険』(トム・ソーヤーのぼうけん、The Adventures of Tom Sawyer)はアメリカの少年達に愛読されている、1876年に発表された非常に有名な物語である。マーク・トウェインの筆による少年期のすり傷や冒険の活発さに溢れる物語は、刊行当時から30~40年前のフロリダ州セント・ピーターズバーグを舞台に繰り広げられる。そこでトム・ソーヤーや親友のハックルベリー・フィンは、教室で虫けらを使って競争したり、女の子すなわちベッキー・サッチャーの関心を惹いたり、校庭で取っ組みあいや軽業を行ったり、洞窟の中で迷子になったり、ミシシッピー川で海賊ごっこをやるなど、多くの少年が夢想する類の冒険を行う。
この本の中で最も有名なエピソードの一つは、トムが自分に課せられた退屈で面倒くさい塀の石灰塗りの雑用を、いかにして自分の友人達にやらせるよう説き伏せるかというくだりである。(中学校英語の教科書で、教材として採用されている)
また、トム・ソーヤーはマーク・トウェインの他の三冊の物語『トム・ソーヤーの探検』と『トム・ソーヤーの探偵』、そして『ハックルベリー・フィンの冒険』にも登場する。この中の『ハックルベリー・フィンの冒険』は、『トム・ソーヤーの冒険』と共に、児童向けの冒険小説の域を越えた、極めて重要な文学的価値を持つ作品であると考えられている。(『トム・ソーヤーの探検』と『トム・ソーヤーの探偵』は、1955年に新潮文庫から邦訳が2作合わせて1冊として邦訳が出ている。)
トム・ソーヤーはおよそ10歳のいたずら盛りの少年である。トムの親友はジョーことジョゼフ・パーカーとハックルベリー・フィンである。物語の中で、トムは同級生の少女ベッキーことレベッカ・サッチャーにぞっこん惚れ抜いている。
冒険の間にトムはインジャン(インディアン)・ジョーの犯罪を暴き出し、ベッキーと一緒に洞窟の中に閉じ込められて、そこでインジャン・ジョーの宝物を見つけ出す。
1980年には日本アニメーション製作の世界名作劇場の一シリーズとして、『トム・ソーヤーの冒険』の題でアニメ化された。
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