ティエリー・ブーツェン(Thierry Boutsen, 1957年7月13日 - )は、ベルギーのブリュッセル生まれの元F1ドライバー。
1983年の第6戦ベルギーGPよりチコ・セラに代わり、アロウズよりF1デビュー。1985年の第3戦サンマリノGPで2位表彰台を獲得するなど、散発的に入賞を記録する。
1987年よりベネトンへ移籍し、1988年には5度の3位表彰台を獲得するなど、選手権4位の好成績を記録。この活躍がフランク・ウイリアムズの目に留まり、翌1989年より名門ウイリアムズのシートを獲得する。
迎えた1989年にはカナダGPで待望の初勝利を獲得、大雨のオーストラリアGPとともにシーズン2勝をマークする。
しかし、1990年は、ハンガリーGPで最後までアイルトン・セナの攻撃をしのぎきり、初のポール・トゥ・ウィンを果たすものの、シーズン前半の度重なるミスや、翌年よりナイジェル・マンセルのチーム復帰が決まったこともあり、ブーツェンはあっさりとチームから解雇されてしまう。ハンガリーGPで表彰式を終えたブーツェンがピットに戻ると、チームのメンバーは既に帰り支度を終えた後だったという。
1991年からブーツェンはリジェに移籍するが、トップチームに遠く及ばない戦闘力のマシンに苦戦を続け、2年間で入賞僅か一回という結果に終わる。そして、リジェチームの創設者ギ・リジェがチームを手放した1993年には、ついに開幕戦時のレギュラーシートを失うこととなる。
ところが、前年にフェラーリを惨憺たる成績で解雇されたイヴァン・カペリが自信を喪失したのか、新天地のジョーダンでも全く走りに冴えがなく、開幕2戦で解雇されることになった。これによる後釜のシートをブーツェンが得ることとなるが、ブーツェン自身もかつての輝きを取り戻すことはできず、また、チームメイトのルーベンス・バリチェロが新人ながら度々光る走りを見せると、ブーツェンはF1参戦からちょうど10年たったベルギーGPをもって、F1から引退することとなった。
その後はスポーツカーレースなどに参戦していたが、1999年のル・マン24時間レースで大クラッシュを喫すると、レースから引退することとなった。
1990年は16戦中10回ポイントを獲得するなど堅実に入賞していたため、フジテレビのF1中継で古館伊知郎は「振り向けばブーツェン」とよび実況していた。
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