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ジェームズ・ジョージ・フレイザーSir James George Frazer, 1854年1月1日 - 1941年5月7日)は、社会人類学者スコットランドグラスゴー出身。原始宗教や儀礼・神話・習慣などを比較研究した『金枝篇』(The Golden Bough, 1890年 - 1936年)の著者。

フレイザーはグラスゴー大学ケンブリッジ大学に学び、卒業後、1907年にはリヴァプール大学に教授として迎えられている。その間、彼はイギリス人類学の父と称えられるエドワード・タイラー(Edward Burnett Tylor, 1832-1917)の著作に接するなど、本格的に民族学や民俗学、宗教学や神話学を研究した。

フレイザーが『金枝篇』に盛り込んだ以上の諸説は、同時代の人類学者・民族学者に多大な影響を及ぼした。例えばイギリスのグラント・アレンは、呪術を為す王が有する神性の由来を「原初の死せる人間」ないし「埋葬の風習」に求める点でアニミズム説に立つフレイザーとは立場を異にするものの、次の問題設定においてフレイザーの調査研究と資料蒐集に賛同している。フレイザーの「諸著作は、そのほとんどが次の二つの重要な問題に向けられている。『人々はなぜ彼らの神々を殺すのか?』『彼らはなぜパンとワインの形式で神の肉と血を飲むのか?』」このように、『金枝篇』を筆頭にしてフレイザーの諸著作はヨーロッパの諸学界・読書界に対して、ある時は熱烈に、またあるときは冷ややかに衝撃を与えたのであった。

殺される神とその儀礼、あるいは、殺される老王の身体から若い新王の身体に移って生き抜く神霊・外魂とその儀礼――共感呪術(類感呪術・感染呪術)――を研究テーマにすえた『金枝篇』、この著作に集約されるフレイザーの仕事は、大別して、二つの目的をもっている。一つは理論的なものであり、タイラーが『原始文化』などで披露した進化主義的歴史観――人の考えは呪術的な段階から宗教的な段階へ、そして科学へと進歩する――およびアニミズム的宗教発展説を受け継ぎ発展させることである。そして、いま一つはケーススタディにかかわるものであり、世界各地で19世紀までに残存してきたさまざまに学術的価値のある資料・史料――その中にはカニバリズムつまり人肉食も含まれる――を、当時においてかなうかぎり広範囲に蒐集することである。

参考文献

石塚正英、「フレイザー『金枝篇』日本語版刊行にあたって」、フレイザー『金枝篇』第1巻、国書刊行会、2004年、所収。

関連項目


文化人類学者

James Frazer | Τζέιμς Φρέιζερ | James Frazer | James Frazer | James George Frazer | James Frazer | James George Frazer | James Frazer | James George Frazer | Фрэзер, Джеймс Джордж | James George Frazer | 詹姆斯·弗雷澤

 

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