サッカーにおけるオフサイド(offside)は、攻撃側のポジションに関する反則、およびそれを定めたルールである。"off side"とは「味方から離れて」いる事を意味する。また、待ち伏せ、抜け駆け行為の禁止と言う概念は、他のフットボールと概念を共通する。
オフサイドは、サッカーのルールの中で最も理解されにくく、また複雑なルールである。サッカーは基本的に「足でボールを扱い」、「相手ゴールにボールを蹴りこむ」スポーツであるが、オフサイドの規定はこれら二つ以外で、サッカーと言うスポーツの性格を大きく決定付けている要素の一つになっている。
この条項には「オフサイドポジション」、「オフサイドポジションにいる選手が反則を取られる場合」、「オフサイドポジションにいる選手が反則を取られない場合」に関する規定が定められている。
なお3番目に関しては、大抵一番後ろにいる選手はゴールキーパーであるため、以下のように言い換えれば、より理解しやすくなる。
このオフサイドポジションにいる選手に対してパスを出した場合、オフサイドの反則を取られる事になる。なおオフサイドポジションにいる事自体は反則にならない。オフサイドを取られると相手の間接フリーキックによって試合が再開される。
ここでは、オフサイドと言うルールが無かったらサッカーはどう言うスポーツになっていたかを想像してみたい。
最も手本となるのは、アメリカンフットボールにおける、パスプレーである。アメリカンフットボールのパスプレーは、より相手エンドゾーンに近い所にパスを送ってタッチダウンを奪う戦術であるが、オフサイドが無い場合のサッカーもこれに近いものになるであろう。即ちゴール前に常置させた背の高い選手にボールを当て、ゴールを奪うと言うゲーム展開である。
フットボールの誕生期において、こうした行為は相手ゴール前で待ち伏せをしている事となり、卑怯であると考えられていた。従って誕生したばかりのサッカーにおいては、こうした行為どころかボールより前にいる選手にパスする行為自体が禁止されていた。ボールより前にいる選手にパスを送ってはならないとする規定は現在のラグビーと同一である。従って、ラグビーとサッカーのオフサイドはその形態こそ違えど、「なぜオフサイドが反則になるのか?」という点については同じであると言う事が出来る。
こうした事態を解消するために、1863年にフットボールのルールの統一を目指して、ロンドンで会議が開かれた。しかし、「手を使う事を認めない」ルールの採用を求めるイートン校と「手を使う事を認める」ルールの採用を主張するラグビー校との間でその対立が解消されれず、イートン校を中心とした手を使う事を認めないルールの採用を求めたパブリック・スクールの間でフットボール・アソシエーションが設立され、彼らは、1848年に制定された「ケンブリッジ・ルール」と言うルールを元に、フットボール・アソシエーション式のルールを制定した。これがサッカーの誕生である。
この時に制定されたルールと、ラグビー校ら、手を使う事を認めるようにと主張したグループのルールで、相違する点は「手を使ってボールを運ぶ事を巡る是非」のみであり、それ以外のルールに関しては殆ど同一であった。
この時制定されたルールに含まれる、後のオフサイドに相当するルールは最初の"Laws of the Game"第6条に規定されており、その内容は「ボールより前にいる選手はアウト・オブ・プレー(out of play)とし、プレーに関与する事は出来ない」と定めたものであった。即ちこの規定は、「ボールより前にいる選手に対してパスを送ってはならない」とするものであり、現在のラグビーのオフサイドとほぼ同一のルールとなっている。
最も影響を受けたのはフォーメーションであり、10人で攻め、10人で守るのが一般的であった。当時のポジションを現在の感覚で言うならば 0-0-10というシステムで、彼らのポジションは総じてフォワードであり、フォワードとゴールキーパーのみでサッカーをしていたのが、この時代の実態である。
ポジションにおいては、10人で攻撃と守備を行う形態から、バックス(現在で言うディフェンス)と言う守備を専門的に行うプレーヤーが誕生した。システムは2-0-8とそれでも前がかりながら、全体的に選手がフィールド上に分散するという考え方が生まれた。
副審が旗を縦に頭上に挙げた時が、オフサイドを判定した瞬間である。実際にボールがパスされた場合はオフサイドを適用して、間接フリーキックで試合を再開すればいいだけであるが、#オフサイドが適用される場合の規定に関しては、その最終判断者は主審になる。従って、副審の旗が上がっていてもオフサイドが適用されないケースがしばしばある。
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