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サウル(Saul)は旧約聖書サムエル記』に登場する紀元前10世紀ごろのイスラエル王国最初の王。

サウルの生涯


サムエルが士師としてイスラエルを指導していたころ、民の中から王を求める声が強くなった。サムエルは王政のデメリットを説明するが、民が聞き入れなかったので神の指示によって王になるべき男を捜す。

サウルはベニヤミン族の出身で、父はキシュ、背が高く美しい若者であった。ろばを探しに出てサムエルに会い、サムエルは彼が神が選んだ人であることを悟って油を注ぐ。(『サムエル記』上9-10)サウルの選びに関してはこれ以外にも「背が誰よりも高かったため選ばれた」(『サムエル記』上10:17-27)ことや、「アンモン人の来襲時、霊が下って先頭にたって出陣したことから選ばれた」。(『サムエル記』上11:1-14)など異なる由来を持つ複数の伝承が並行して記述されている。

サウルは息子ヨナタンや家臣たちと共にイスラエルを率いて、ペリシテ人や周辺民族と勇敢に戦った。しかしアマレク人との戦いで「アマレク人とその属するものを一切滅ぼせ」という神の命令に従わなかったため、神の心は彼から離れた。(『サムエル記』上15:1-34)神の声を伝えていたサムエルもこれ以降サウルに会うことはなかった。

サムエルはサウルをあきらめ、神の言葉によってひそかにエッサイの子ダビデに油を注いだ。ダビデはペリシテの勇者ゴリアテを討って有名になり、竪琴の名手としてサウルに仕えたが、サウルはダビデの人気をねたんで命を狙った。ダビデは逃れ、何度もサウルを殺害するチャンスを得たが、「神の選んだ人に手をかけられない」といってサウルに手を触れなかった。

サウルはペリシテ軍との戦いの中で、ギルボア山で息子たちと共に追い詰められ、剣の上に身を投げて死んだ。(『サムエル記』上31:1-6)『サムエル記』下1:1-11には「重傷だったサウルに頼まれて家臣がとどめをさした」と異なる伝承に由来する記述がある。

サウルとヨナタンの遺骨は次の王となったダビデによってベニヤミンの地ツェラの父の墓に葬られた。

サウルの家族


サウルの家族については『サムエル記』上14:49-51、サムエル記下21:7-14参照。
  • 妻  アヒマアツの娘アヒノアム、アヤの娘リッパ
  • 息子 ヨナタン、イシュビ、マルキシュア、アルモニ、メフィボシェト
  • 娘  ミラブ、ミカル
  • 従兄弟 アブネル(サウルの軍司令官)

関連事項


古代イスラエル・ユダの君主

Saul | Saul the King | Saul | Saül | שאול המלך | Saul | Saul | Saul | Saul | Saul (król Izraela) | Saul (rei) | Саул | Saul

 

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