コンスタンティヌスの寄進状(- きしんじょう, Constitutum Donatio Constantini)は、ローマ教皇ステファヌス2世(在位752-757年)ないしその側近によって8世紀中ごろに偽造された文書(偽書)。かつてはローマ皇帝コンスタンティヌス1世が教皇領を寄進した証拠の文書とされていた。
その内容は『自分(コンスタンティヌス)はハンセン病を患っていたが、ローマ教皇シルウェステル1世(在位314-335年)による洗礼を受けた後、治癒した。その感謝の印として、ローマ司教(教皇)に自分と等しい権力を与え、全西方世界(ラテラノ宮殿やローマおよびイタリア全土と帝国西部の支配権など)を委ね、自分はコンスタンティノープルに隠退する』というものであった。8世紀当時、東ローマ帝国からの独立性を主張するために造られたと考えられている。
800年のフランク王国カール大帝への戴冠も、この偽書を根拠として行われた。中世におけるローマ教皇領と神聖ローマ皇帝との「叙任権闘争」の際にも根拠とされ、また東方教会との対立問題ではローマ教会の独立性を主張するために引用された。11世紀以後も、教皇の世俗権と皇帝に対する優位性(「世界はローマ教皇に帰属する」という主張)の根拠として使用された。
15世紀にイタリアの人文主義者ロレンツォ・ヴァラが古いラテン語文献に使われている用法とは異なる点があることに気付き、『コンスタンティヌス寄進状の偽作論』を発表した。その後幾度もの論争を経て、18世紀に偽作であることが確定した。
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"コンスタンティヌスの寄進状".
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