| コイ | ||||||||||||||||||||
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| carp.jpg コイ(中央は錦鯉) | ||||||||||||||||||||
| 分類 | ||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||
| Cyprinus carpio | ||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||
| en:Common carp |
コイ(鯉・英名Common CarpまたはKoi・学名Cyprinus carpio)は、コイ目・コイ科に分類される魚。急流でない川や池などに生息する淡水魚である。
もともとは中央アジアが原産だが、環境適応性が高く、現在は世界中に分布している。なお日本のコイは大昔に中国から移入された「史前帰化動物」とされたこともあったが、琵琶湖など各地に野生のコイが分布し、第三紀の地層から化石も発見されていることから、やはり古来から日本に自然分布していたとされた。
川の中流や下流、池、湖などの淡水域に生息する。飼育されたコイは流れのある浅瀬でも泳ぎまわるが、野生のコイは流れのあまりない深みにひそんでおり、産卵期以外はあまり浅瀬に上がってこない。滝を登るということがよく言われるが、コイはジャンプが下手で滝を登ることはない。ただし小型の物は2m程度の高さまでジャンプすることがある。
食性は雑食性で、水草、貝類、ミミズ、昆虫類、甲殻類などなんでも食べる。口に歯はないが、のどに咽頭歯という歯があり、これで硬い貝殻なども砕き割ってのみこむ。なお、コイには胃がない。
産卵期は春から初夏にかけてで、この時期になると大きなコイが浅瀬に集まり、バシャバシャと水音を立てながら水草に産卵・放精をおこなう。一度の産卵数は50万-60万ほどもある。卵は付着性で水草などにくっつき、数日のうちにふ化する。稚魚はしばらく浅場で過ごすが、成長につれ深場に移動する。魚にしては長寿の部類で、平均20年以上、まれに70年を超す。鱗の年輪から推定された最長寿命記録は220年だが、これは信憑性が疑問視されている。
コイは飼育だけでなく、川やダムなどに放流されることも多い。コイは体が大きくて見栄えがするため、「コイが住めるほどきれいな」水域という趣旨で自治体レベルでの放流もよく行われる。しかし、コイはもともと汚染に強いので、「コイがすんでいる=きれいな水」ではない。市街地の汚れた河川を上から眺めれば、ボラと放流されたコイばかりが目につくということが多々ある。しかもコイは各種水生生物を貪欲に食べてしまうので、往々にして河川環境の単純化を招く。生物多様性の観点からすれば、もともとコイがいない水域にコイを放流するのは有害ですらある。
中国では、鯉が滝を登りきると龍になるという言い伝えがあり、古来より尊ばれた。その概念が日本にも伝わり、江戸時代に武家では子弟の立身出世のため、武士の庭先で端午の節句(旧暦5月5日)あたりの梅雨期の雨の日に鯉を模した鯉幟(こいのぼり)を飾る風習があった。明治以降武士はいなくなったがグレゴリオ暦(新暦)5月5日に引き続き行なわれている。
食材としてのコイは、長野県佐久市などで養殖されている。茨城県の霞ヶ浦も有名な産地であったが、2004年コイヘルペスが流行したため、全業者が廃業を決定した。
捕獲したコイはきれいな水を入れたバケツの中に半日-1日程入れて泥を抜かないと泥くさい。捌く時は濡れた布巾等で目を塞ぐとおとなしくなる。
ただしコイの胆嚢(苦玉)は苦く、これをつぶすと身に苦味が回るため注意して捌かなければならない。そればかりか胆嚢には毒性があり下痢や嘔吐をすることがある。その反面、視カ低下やかすみ目などに効果があるとされ、鯉胆(りたん)という生薬名で錠剤にしたものが販売されている。
日本では鯉こく(味噌で煮込んだ汁)、うま煮(切り身をさとう醤油で甘辛く煮付けたもの)、甘露煮にしたり、さらには洗いにして酢味噌や山葵醤油を付けて食べる。また、鱗を唐揚げし、スナック菓子のように食べることもある。中華ではから揚げにしてあんをかけて食べる。
中国の西晋時代(4世紀)の書に、さまざまな色の鯉について言及されているが、錦鯉を育てることは19世紀の新潟県で始まったと一般的に考えられている。田で働く農民が、一部の鯉が他のものより明るい色をしているのに気づき、それを捕まえて育てたとされる。(通常であれば他よりも明るい色は鳥やその他の捕食者に見つかりやすいため、その魚は生存しにくくなる。)それ以降養殖は進み、20世紀までには数多くの模様が開発された。もっとも顕著なものは赤と白の「紅白」と呼ばれるものである。1914年の東京博覧会に出品されるまでは、開発の程度が世に知られることはなかった。この東京博覧会から、錦鯉への関心は日本中で爆発的に広まった。さらに、錦鯉を飼う娯楽はプラスチック袋の発明以降世界に広まり、飛行機や船の技術の進歩により、錦鯉の輸出は速く安全なものとなった。これらの要因により、錦鯉を低い損耗率で、世界中へ輸出できるようになった。錦鯉は今や、ほとんどのペットショップで広く売られており、専門のディーラーを通せば特に高い品質のものを買うこともできる。なお、以後新潟県では錦鯉の養殖が国内でも有数に盛んになるが、2004年の新潟県中越地震により、旧山古志村を始め、一時壊滅的な被害を受けている。
可能な変種は限りないが、ブリーダーは特定のカテゴリーで識別し命名している。もっとも知られたカテゴリーは御三家である。御三家とは、紅白、大正三色、および昭和三色の三つである。日本のブリーダーは錦鯉を育てることにかけては何世代もの知識と経験を有している。どの個体が数百ドルの値打ちがあり、どれが数千ドルになるかすら分かっているのだ。
錦鯉一覧.jpg 名前のついた主な変種は次の通り:
錦鯉は明るい色をしているので、捕食者に対しては格好の標的となる。紅白は池の深緑色に対比したとき、視覚的な晩餐のベルのようなものである。サギ、カワセミ、アライグマ、ネコ、キツネ、およびアナグマなどには、池中の鯉を食べつくしてしまう能力があると言ってもよい。適切に設計された屋外の池は、サギが立てないだけの深さと、哺乳類の手が届かないような水面上のオーバーハング、および上空からの視線を遮るために上を覆う木陰を備えている。池の上面を網やワイヤーで囲う必要もあるかもしれない。但し、山間に近い場合、稀に絶滅危惧種の水辺を好む野鳥がかかる事があり網は避けた方が良い。また池は、水を清潔に保つためのポンプと濾過システムを備えていなければならない。
錦鯉は底で餌をとる魚であるため、錦鯉の餌は単に栄養バランスが取れているだけではなく、彼らを水面まで来させるために水に浮くように作られていなければならない。彼らが餌を食べている間に、寄生虫や潰瘍がないかチェックすることができる。錦鯉は餌をくれる人を識別するので、餌の時間になると集まってくる。彼らは手から餌を食べるように教えることもできる。冬には消化器系の動きが遅くなりほとんど停止するので、餌はほとんど食べなくなり、底の水草をかじる程度になる。春になり水が温まるまでは食欲は戻らない。
また、日本ではアクアリウムにおいて熱帯魚の飼育が主流になってきているが、逆に海外では錦鯉人気が上がってきている。インターネット販売も普及してきている。
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