ケイソウ土(珪藻土)は、主としてケイソウと呼ばれる細胞壁に非晶質の二酸化ケイ素が沈着し硬い殻となる藻類の化石から成る堆積物である。
ケイソウが海や湖などで大量に増殖した後、死滅するとその死骸は水底に沈殿する。 そして、死骸の中の有機物の部分は徐々に分解されていき、最終的には、主に二酸化ケイ素からなるその殻の部分だけが残る。 このようにしてできたケイソウの化石からなる岩石がケイソウ土である。 ほとんどは白亜紀以降の地層から産出される。
使用する場合には殻を壊さないように粉状になるまで粉砕したものを用いる。 ケイソウ土の粒径、すなわちケイソウの殻の大きさは大体100µmから1mmの間である。 粒子の形態はもとになったケイソウの種類に応じて、球状のもの、円盤状のもの、紡錘状のものとさまざまである。 色も白色、淡黄色、灰緑色と産地によってさまざまである。焼成すると赤く変色するものもある。 殻にはケイソウが水や養分を外部から取り入れるための穴が多数あいているため、体積あたりの重さが非常に小さい。
ケイソウ土の最大の用途は濾過助剤である。 吸着能力が低いため、溶液中に溶解している成分はそのまま通し、不溶物だけを捕捉する性質がある。 濾過の際にフィルターに微細粉末が目詰まりしてしてしまうのを防ぐためにフィルターの手前において微細粉末を捕捉するのに用いられる。
また、水分や油分を多くの量吸収して保持することができる。このため乾燥土壌を改良する土壌改良剤や流出した油を捕集するのに使用される。アルフレッド・ノーベルはニトログリセリンをケイソウ土に吸収させることで安定性を高めたダイナマイトを発明したが、ノーベルはその後はるかに爆発力の強いブラスチングゼラチンスタイルのダイナマイトを開発したため、珪藻土を使ったダイナマイトは科学史のトピック的存在にとどまった。触媒やクロマトグラフィーの固定相の担体としても使用される。
その他、耐火性が高く、空気を多く含むので、軽く断熱性が優れているため建材や保温材として、電気を通さないので絶縁体として、また適度な硬さから研磨剤としても使用されている。七輪は粉砕しないケイソウ土層を切削整形し、焼結して制作する。
太平洋戦争中には、ビスケットやキャラメル等、菓子類の増量剤として使われたことがあった。
セライト(Celite®)は、炭酸ナトリウムとともに焼成したケイソウ土であり、Celite Corporation(World Minerals Inc.の子会社)の登録商標である。
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