クォーク(quark)とは、ハドロンを構成する素粒子である。
新たなハドロンの発見が続くにつれ、それより小さい構造を仮定せざるを得なくなった。クォークモデルが確立するまではハドロン(強い相互作用を行う粒子)が素粒子と考えられていた。現在では、ハドロンは、クォークという6種類の素粒子から構成されるものとして考えられている。しかし、我々が生活する通常の温度・密度ではハドロンの中にクォークは閉じ込められており、単独で取り出すことは不可能であるとされる。
1対づつ3つの階層に分類され、それぞれ「アップ、ダウン」、「チャーム、ストレンジ」、「トップ、ボトム」と名付けられている。また、「色荷(カラー)」と呼ばれる量子数を持ち、他の粒子同様逆の電荷を持つ反クォークが存在する。バリオン(重粒子)はクォーク3個、メソン(中間子)はクォークと反クォークの2個で構成される。例えば、陽子はアップクォーク2個とダウンクォーク1個、中性子はアップクォーク1個とダウンクォーク2個、マイナスの電荷を持ったK中間子はストレンジクォーク1個と反アップクォーク1個からなる。
これまでは、ハドロンは上記のようにクォーク2個または3個の組み合わせでしか見つかっていなかったが、理論予測されていた5個の組み合わせからなる新ハドロンペンタクォークが最近発見された。また、NASAの発表によると、中性子星とブラックホールの中間段階に、クォークが裸の状態で存在する「クォーク星」と呼ぶべきものが発見されたとのことである。
ちなみにクォークという名称は、モデルの提唱者の一人マレー・ゲルマンにより、ジェイムズ・ジョイスの小説『フィネガンズ・ウェイク』中の鳥の鳴き声「quark」から取って付けられた。
「クオーク」と表記する人もいるが、学術用語集物理学編によれば「クォーク」が正しい。
| 世代(フレーバー) | 名前 | 記号 | 電荷 | 静止質量(単位:Mev) |
|---|---|---|---|---|
| 第1世代 | アップ | u | +2/3 | 1.5 から 4.5 1 |
| ダウン | d | -1/3 | 5 から 8.5 1 | |
| 第2世代 | チャーム(センタ) | c | +2/3 | 1,000 から 1,400 |
| ストレンジ(サイドウェイ) | s | -1/3 | 80 から 155 | |
| 第3世代 | トップ(トゥルース) | t | +2/3 | 174,300 から 5,100 |
| ボトム(ビューティ) | b | -1/3 | 4,000 から 4,500 |
1. アップクォークとダウンクォークの質量の推定については、まだ議論の余地が残されており、現在でも盛んに実験が行われている。実際、アップクォークには本質的に質量が無いとする文献もある。
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