キール条約(キールじょうやく、Treaty of Kiel)は1814年1月14日、スウェーデン王国とデンマーク・ノルウェー連合王国の間で締結された国際条約。スウェーデンとノルウェーの同君連合が成立する契機となった。なお、キールはバルト海に面したドイツ北部の軍港であるが、当時はデンマーク王がキールを首府とするホルスタイン公爵を兼務していた。
ナポレオン戦争で敗戦国となったデンマークはこの条約によりノルウェーをスウェーデンに割譲し、代償としてバルト海南岸にあるスウェーデン領ポンメルンを領有することとなった。ただノルウェーの海外領土であったアイスランドやグリーンランド、フェロー諸島はデンマークの領有として残された。
しかし、この条約は実際には履行されず、ポンメルンはプロイセン王国が併合した。また、この条約締結の知らせを受けたノルウェー副王クリスチャン・フレデリック(後のデンマーク王クリスチャン8世)が反乱を起こした。ノルウェーは1814年5月17日独立を宣言し、クリスチャン・フレデリックが国王に選出された。しかしスウェーデンはノルウェー独立を認めず、スウェーデン王太子カール・ヨハンのユトランド侵攻によりデンマークは屈服。クリスチャン・フレデリックは追放され、ノルウェー王にはスウェーデンのカール13世が即位した。ノルウェー側はこれに抵抗し、スウェーデン陸軍と交戦に入ったが、歴戦のスウェーデン軍に完敗し、連合を受け入れた。これ以降1905年までスウェーデンとノルウェーは同君連合となった(スウェーデン=ノルウェー)。この条項は、ウィーン議定書にも載せられ、ナポレオン戦争後のウィーン体制として帰結した。
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