プロ野球においてキャンプとは、ペナントレース期間外にホームグラウンドを置く地域以外の場所に宿営し自主トレーニングや練習を行うことである。チーム単位で行われるものと、選手個人が集まって行われるものとある。時期によって、ペナントレース開始前の2月頃から行われる春季キャンプと終了後の10月下旬頃から行われる秋季キャンプに分けられる。
以前は海外キャンプを張るチームについては特例的に1月下旬からキャンプを張ることも出来たが、現在は必ず2月1日からでないと監督・コーチの指導下での練習が出来ないことになっている。
キャンプは主に初旬は基礎体力作りとしてランニングやストレッチ体操、キャッチボールなどで体をほぐし、中旬から下旬にかけていよいよ守備、投球、打撃のそれぞれでの実践カリキュラムを行う。シートバッティングや紅白対抗戦などもこの時期に行われる。そして2月下旬からのオープン戦で最終的にその成果を発表して3月下旬の開幕戦出場枠を争う形になっている。
日本のプロ野球は以前、海外や高知県でのキャンプが比較的多かったが、現在はほぼ全チームが南九州・沖縄県に集中してキャンプを張る傾向が増えている。2004年度の場合もダイエーと西武がそれぞれ高知県で開催したキャンプを宮崎県に移している。また阪神の1軍キャンプもこれまで行ってきた高知県安芸市での開催を大幅に縮小して沖縄県宜野座村でのキャンプ期間を延長している。また、毎年公式戦が終了した11月にも、主に若手選手を中心に各球団が来シーズンへ備えた基礎トレーニングを行うための「秋季キャンプ」を行う。他球団を自由契約となった選手の入団テストを行うこともある。シーズンで活躍したベテラン選手は秋季キャンプの時期を休養に充てる事も多い。
ちなみにアメリカの場合は日本とは異なり2月中旬までの自主トレーニングの段階で体作りを完全に仕上げた上で、2月下旬前後に早速実践的な練習を始める。ただキャンプ地への集合は日本のような一斉ではなく投手陣と野手陣に分けて行われる。
この他、球団独自のキャンプ以外にも、選手同士が集まりキャンプを行うことがある。その殆どは球団が行うキャンプ前の自主トレを兼ねたものであり、球団を超えた選手同士の技術交流の場ともなっている。主に出身地、球団の拠点近くの施設を使い複数の球団の選手が集まって合同でキャンプを行う。
またキャンプ期間中には練習だけでなく、キャンプ地の自治体に在住する市民との交流会や少年野球教室などの開催を展開したり、休日になると選手たちがリフレッシュのために市内観光など様々な行動を取り、日ごろはなかなか出来ない貴重なふれあいの場ともされている。
人気球団のキャンプ地は、関係者、メディア、ファンの宿泊や飲食、関連施設の修築などにより数十億円に上る経済効果をもたらすと言われている。近年では野球人気低迷によりその規模は小さくなっているものの、地方の自治体にとってキャンプの経済効果は未だに魅力的なものと捉えられている。
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"キャンプ (プロ野球)".
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