動物のガマ(蝦蟇〉についてはヒキガエルを、ポルトガルの航海者についてはヴァスコ・ダ・ガマを参照のこと。
ガマ(蒲、香蒲)は、ガマ科ガマ属の多年草である。学名Typha latifolia
池や沼などの水辺に生える。葉は高さ1~2メートルで、水中の泥の中に地下茎をのばす。夏に茎を伸ばし、円柱形の穂をつける。穂の下部は赤褐色で太く、雌花の集まりである。穂の上半分は細く、雄花が集まり、開花時には黄色い葯が一面に出る。風媒花である。雄花も雌花も花びらなどはなく、ごく単純な構造になっている。雌花は結実後は、綿クズのような冠毛を持つ微小な果実になる。この果実は風によって飛散し、水面に落ちると速やかに種子が果実から放出されて水底に沈み、そこで発芽する。
花粉は生薬としては「蒲黄」(ほおう)と呼ばれる。外用で傷薬となり、内服すると利尿作用、通経作用があるとされる。雌花の熟したものは綿状になり、これを穂綿と呼ぶ。日本神話の因幡の白兎の説話では、毛をむしり取られた兎に対して大国主は蒲黄を体につけるように助言している。しかし、唱歌の「大黒さま」の中ではそれが「がまのほわた」となっており、両者は混同されていたことがわかる。
江戸時代、ガマの油売りと言って大道芸人が傷薬の軟膏を売り歩く商売が有った。このガマとは元はガマカエル(ヒキガエルの別名)ではなくこのガマの事ので口上にカエルを利用した様であるとも言われている。
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