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カキ牡蠣 英名 Oyster)は、ウグイスガイ目 イタボガキ科に属する二枚貝の総称。食用とされる。

主な食用種

  • Crassostrea
    • マガキ(真牡蠣) Crassostrea gigas
    • イワガキ(岩牡蠣)Crassostrea nippona
    • スミノエガキ
  • Ostrea
    • イタボガキ

食材


Raw oyster.jpg | 蛋白質カルシウム亜鉛などのミネラル類をはじめ、さまざまな栄養素が多量に含まれるため、海のミルクとも呼ばれる。 カキフライのような揚げものや、鍋ものの具にして食べるほか、新鮮なものは網焼きにしたり生食される。

縄文時代ごろから食用されていたとされ、室町時代ごろには養殖も行われるようになったという。食用の歴史が非常に長く、日本人にはなじみ深い貝であるが、世界的にも広く食用とされる。一般的に肉や魚介の生食を嫌う欧米食文化圏において、カキは例外的に生食文化が発達した食材であり、生ガキはフランス料理における定番のオードブルとなっている。また、生ガキをメニューの中心に据える、オイスターバーと呼ばれるレストランも存在する。

カキの食べられない月

産卵期には、カキは精巣と卵巣が非常に増大し、食用とはならない。一般にカキとして認識されているマガキの場合は、秋~冬にかけてが旬とされており、英名に R のつかない月、すなわち May, June, July, August の 5, 6, 7, 8月は産卵期であり食用には適さないとされている。ただし、春から夏に旬を迎えるイワガキと呼ばれる種類のカキもあり、それぞれ養殖も盛んであることから、マガキに限らないならば通年食べることができる。

カキは近年、感染症伝染病である嘔吐下痢症食中毒の原因となるノロウイルスを、中腸腺に多く蓄積することが判明している。これを防ぐには、中心までよく加熱することである。また、貝毒問題もあるが、これは食用期間を過ぎたカキに発生するものであり、海水・カキの毒を検査することで防がれる。

料理

  • カキフライ: 生のカキに小麦粉をまぶし、溶き卵をくぐらせてからパン粉をつけて、油で揚げる。
  • 牡蠣の土手鍋: 土鍋の内側の周囲全体に味噌を厚く塗ったなかに、カキやその他の具材を入れ、味噌が溶け出してから食べる。
  • カキ鍋: 季節の具材とともに煮る鍋料理の一つ。
  • 網焼き: 殻のままカキを網の上で焼き、殻が開いてから食べる。
    • 生食: カキの殻をナイフ状のヘラでこじ開け、身をつまみ出して食べる。生ガキとも呼ぶ。
    カキの殻の表面は、剃刀の刃のように薄いものが重なっており、生食の際には軍手などの手袋を用いないと、手のひらに無数の傷がつく。 網焼きや生食では身だけでなく汁もともに吸う。多くの人はカキの身にのみ栄養があると考えているが、身が浸されている殻の中の海水を含む汁にも多くの栄養素が含まれていることが知られている。

    利用

    • カキ油(オイスターソース)は、中華料理の重要な調味料
    • 貝殻は牡蠣(ボレイ)といい日本薬局方に記載の生薬である。制酸、鎮静、解熱などの作用があり、桂枝加竜骨牡蠣湯、柴胡加竜骨牡蠣湯などの漢方薬に使われる。

    産地

    日本の2001年における生産高は37000トンで、内訳は広島県56.0%、宮城県15.0%、岡山県12.0%、兵庫県4.2%、岩手県4.0%、その他9.0%、となっている(「漁業・養殖業生産統計年報」・むき身換算)。同年の輸入量は14892トンであり、輸入量の93%を韓国からのものが占めていた。 また、北海道の厚岸町では、シングルシード(蛎殻を砕いたものに各一匹の幼生を付着させて育てたもの)のカキを「カキえもん」と名づけブランド牡蠣として売り出しているなど、新しい動きもみられる。

    言語


    • 英語の oyster は、寡黙さの代名詞。

    日本語のアクセント

    植物のカキ(柿)とは同音だが、共通語ではアクセントの位置が異なる。一方、「夏季」「夏期」「下記」「火気」「花器」「火器」「花卉」等の熟語とは、アクセントも一致する。

    漢字

    「蠣」だけで牡蠣の意味を表す。しかし実際には「牡」の文字も用いて「牡蠣」と表記する。これは一般に貝は雌雄で色の異なる部分(サザエであれば「ふんどし」と呼ばれる部分)があり、白い物が雄と考えられていたのに対し、牡蠣は全身が白い(緑色をした牡蠣もあるがこれはえさの違いによるもので、あまり一般的ではない)ことから「牡しかいない貝」と誤解されたことに由来する。
    実際に牡蠣の生殖巣においては精巣と卵巣がいりまじっていることもあり、その区別は肉眼では不可能で、顕微鏡を使用しなければならない。


    • カキの身のような色を指し、英名ではオイスター (oyster)。和名では薄灰(うすはい)と呼ぶ。
    • 色の配分はCyan: 10, Magenda: 10, Yellow: 20, Black: 10。
    • HTML のカラーコードでは、#F5F4E4 の色指定で Oyster White を表現できる。

      Oyster White

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