エコー(エーコー、 (), Echo, 木霊の意)は、ギリシア神話に登場するニュンペー(ニンフ)。木霊あるいは山彦の擬人化と考えられ、古代ローマの詩人オウィディウスの『変身物語』のエピソードで知られる。
エコーはナルキッソスに恋したが、話しかけることができないために相手にしてもらえず、屈辱と恋の悲しみから次第に痩せ衰え、ついには肉体をなくして声だけの存在になった。復讐の女神ネメシスによって、ナルキッソスは水面に映る自分の姿に恋し、終には命を落とす。ナルキッソスの嘆きの声は、そのままエコーの嘆きとなった。
別伝では、パンに求愛されたがそれを拒んだため、パンは羊飼い達を狂わせてエコーを八つ裂きにさせた。すると大地(ガイア)がエコーの体を隠したが、木霊の効果はそのまま残ったという。
一説には、エコーはパンとの間に娘のイユンクスを生んだとされる。イユンクスはゼウスに魔法をかけ、河神イナコスの娘イオへの恋心を抱かせたため、ヘラに罰せられて鳥のアリスイに姿を変えられたという。アリスイの名 (jynx) はジンクス (jinx) の語源となっている。
また、デメテルが娘のペルセポネをハデスにさらわれ、ペルセポネを探してエレウシスの地に至ったとき、デメテルを笑わせたイアムベは、エコーとパンの娘だったとする説もある。
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