イーゴリ・フョドロヴィチ・ストラヴィンスキー(Igor Fyodorovitch Stravinsky - И́горь Фёдорович Страви́нский 《И́горьはイーゴル、イーゴリ、イゴールなど様々に書かれるが、イーゴリが比較的ロシア語の発音に近いようである。》 1882年6月5日(グレゴリオ暦6月17日)- 1971年4月6日)はペテルブルク近郊のオラニエンバウム(現在のロモノソフ)に生れ、ニューヨークで没したロシアの作曲家、指揮者、ピアニスト。
20世紀を代表する作曲家の一人として知られ、20世紀の芸術に広く影響を及ぼした音楽家のひとりである。生涯に、原始主義、新古典主義、セリー主義と、生涯次々と作風を変え続けたことでも有名で、「カメレオン」というあだ名をつけられるほど創作の分野は多岐にわたった。さまざまな分野で多くの名曲を残しているが、特に初期に作られた3つのバレエ音楽(火の鳥、ペトルーシュカ、春の祭典)が名高い。またオーケストラ作品ではリムスキー=コルサコフ仕込みの管弦楽法が如何なく発揮され、さらにそこから一歩踏み込んだ表現力を実現することに成功している。これらの作品によって、ベルリオーズやラヴェル、師のリムスキー=コルサコフなどと並び称されるオーケストレーションの巨匠としても知られるに至っている。
「原曲の著作権料がアメリカでは入ってこない」という理由のために、『火の鳥』以下3曲のバレエの改訂を行い続けた。世界を飛び回って情報通になり、反米左翼にならなかった。ロシア人で左翼にならないことを示すのは、ソ連政府への挑戦状とも取れる。音楽だけでは食べられないと感じたのか、大学では法科にいた。自分の演奏が録音されるチャンスがあるとわかれば、専門技術を受けていないにもかかわらず、指揮やピアノの録音を残した。
このような音楽家離れした感覚は、現在の商業音楽業界のプロデューサーにも通じるものがあり、既成のクラシックにも現代音楽にも見出せない響きの遊戯感覚が行き渡っている。後期は現代音楽界からやや離れた次元で、自分の為の音楽を本当に書くことができたが、この時期の音楽は現在も賛否が割れている。
彼はドイツやロシアの管弦楽にに見られるような残響が大嫌いであり、どんな全奏でも必ずスタッカティシモで演奏するように求めた。「火の鳥」第三組曲のフィナーレにその特徴が良く現れている。
この来日の際、NHKで武満徹の「弦楽のためのレクイエム」(武満の作品は、過去に評論家の山根銀二らに「音楽以前」などと酷評されていた)のテープを聴き彼を絶賛する。ストラヴィンスキーに認められたことで、武満の評価は国内外で上昇の一途を辿る。
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