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イタドリ(虎杖、痛取/異学名:Polygonum cuspidatumFallopia japonica)とは、タデ科多年生植物。別名スカンポ(茎を折るとポコッと音が鳴り、食べると酸味があることから)。茎は中空で多数の節があり、その構造はややに似ている。三角状の葉を交互につけ、特に若いうちは葉に赤い斑紋が出る。雄雌異株で、雄花はおしべが花弁の間から飛び出すように長く発達しており、雌花はめしべよりも花弁の方が大きい。夏には、白か赤みを帯びた小さな花を多数着けた花序を出す。一面に花が咲いていると、多くの昆虫が集まる。秋に昆虫が集まる花の代表的なものである。花の色が特に赤みを帯びたものは、ベニイタドリ(メイゲツソウ)と呼ばれ、本種の亜種として扱われる。

秋に熟す種子には3枚の羽があり、風によって散布される。そして春に芽吹いた種子は地下茎を伸ばし、群落を形成して一気に生長する。路傍や荒地までさまざまな場所に生育でき、肥沃な土地では高さ2メートルほどまでになる。やや湿ったところを好み、また、攪乱を受けた場所によく出現する先駆植物である。谷間の崖崩れ跡などはよく集まって繁茂している。これは太く強靭で、生長の早い地下茎によるところが大きい。

北海道西部以南の日本台湾朝鮮半島中国に分布する東アジア原産種。近年ではヨーロッパなどにも帰化し、その旺盛な繁殖力から在来種の植生を脅かす外来種として一部の国では問題視されている。

利用


若い茎は柔らかく、山菜として食べられる。茎や葉が分かれる前の、タケノコのような姿のものを折って採取し、皮をむいて使用する。生でも食べられ、かつては子供が道草途中に囓っていた。有機酸を多く含むため酸味があるが、その中にはシュウ酸も含まれるため、多少のえぐみもあり、そのまま大量摂取すると健康への悪影響も考えられる。そのため山菜として本格的に利用するときには茹でて水にさらし、あく抜きするが、そうするとさわやかな酸味も失われてしまう。興味深いのはイタドリが郷土料理の素材として好まれている高知県でのあく抜き法で、苦汁や苦汁成分を含んだあら塩でもむ。こうすると、苦汁に含まれるマグネシウムイオンとシュウ酸イオンが結合し、不溶性のシュウ酸マグネシウムとなる。その結果、シュウ酸以外の有機酸は残したままシュウ酸だけ除去することができる。

冬なって地上部が枯れた頃に根茎を採取し、天日乾燥させたものを虎杖根(こじょうこん)といい、緩下作用、利尿作用があるとして民間薬に使われる。また、若葉を揉んで擦り傷などで出血した個所に当てると多少ながら止血効果があり、痛みも和らぐとされる。これが「イタドリ」という和名の由来でもある。

近縁種


オオイタドリ Reynoutria sachalinensis
異学名:Polygonum sachalinense。イタドリに似るが、葉の裏側がやや白っぽいことで区別される。名の通りより大型で、その高さは3メートルに達する場合もある。葉も倍ほど大きい。イタドリ同様、若い茎は食用になる。

タデ科 | 山菜

Japanischer Staudenknöterich | Japanese knotweed | Renouée bambou | Japanse duizendknoop

 

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