アレグラ(Allegra)とは、アメリカのサノフィ・アベンティス※が創製した、アレルギー性疾患治療剤である。
一般名は塩酸フェキソフェナジン(Fexofenadine)。
日本では一錠中に塩酸フェキソフェナジンを60mg含有するアレグラ錠のみが発売されており、当該薬剤は指定医薬品・処方せん医薬品である。 アレグラは、同社の主力商品の一つであり、クラリチン(2002年日本発売)やジルテック(1998年日本発売)などと並び、世界で最も消費されている第二世代抗ヒスタミン薬の一つである。
テルフェナジンは服用後、毒性の少ないカルボン酸型代謝物フェキソフェナジンに肝臓で代謝・変換されて血液中を循環し効果を発揮する。
しかし、テルフェナジンは心臓に対する毒性を有し、肝障害が有ったり、テルフェナジンと肝臓の代謝酵素が競合する薬剤を服用してフェキソフェナジンに変換される過程で肝臓の代謝が阻害されるなどした場合、
テルフェナジンの未変化体が高濃度(強い毒性)のまま血液中を循環する事になるため、心室性不整脈や重篤なQT延長から不整脈を引き起こすことが有った。
その内、心停止や死亡した患者が現れたため、日本では1995年に添付文書に警告欄を設け、1997年に緊急安全性情報を出した。
なお、抗アレルギー剤で緊急安全性情報発出は異例で、報道では「花粉症治療薬で不整脈」などと報じられた。
その後、市民団体薬害オンブズパースン会議が当時の販売会社(ヘキスト・マリオン・ルセル株式会社)と厚生省に気管支喘息の適応取消や慎重投与の徹底を求める申請書を提出している。
(日本での適応症は現在のアレグラに気管支喘息を足したものであり、気管支喘息を適応としているのは日本だけであった。)
これ以降、肝障害や他の薬剤を服用している等のハイリスク患者や小児・気管支喘息患者への投与は(売上が減少したため)大幅に減少したと推測される。
一方、アメリカのヘキスト・マリオン・ルセル社はテルフェナジンのカルボン酸型代謝物そのものを製剤化したフェキソフェナジンを開発。1996年からアレグラの発売を開始したため、1997年にFDAからテルフェナジンの承認取り下げの提案を受け、1998年にはアメリカでの発売を中止する。
日本では1996年頃からアレグラの第1相臨床試験を開始。ブリッジング(海外の臨床試験データを承認申請に使う手法)によって国内の第3相臨床試験を実施せずに2000年9月に当時の厚生省から製造承認を得て、同年11月に発売を開始した。
アレグラが発売されたため、日本でも翌2001年にトリルダンの発売を中止した。