Sagano Takenomichi.jpgにて撮影)]]
- 竹(たけ)とは、イネ科タケ亜科に属する多年生常緑草本植物で、大型のものの総称。(分類によっては「タケ科」とすることもある。)一般的には大型のものを「竹」、小型のものを「笹」(ささ)と呼ぶ。詳しくは後述する。
- 竹(たけ)は尺八の別称、略称。ことに三曲界で使われる。
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気候が温暖で湿潤な地域に生息し、
アジアの
温帯・
熱帯地域に多い。
通常、地下茎を広げることによって生息域を広げる。一部の竹は周期的に開花し一斉に枯れることが知られている。その周期は極めて長く、マダケは120年周期であると推定されている。しかし、まだ周期が分かっていない種類も多い。
竹は成長力が強く、ピークの時は1日で1m以上成長する。竹林の近くにある民家の中に竹が侵入する被害もある。
逆に強風、地滑り、病気などには弱く、放置された竹林で地滑りの発生が多いという研究もある。
乾燥が十分なされたものは硬さと柔軟さを備えており、さまざまな素材として利用される。その繊維を利用して紙も作られている。竹炭酢や竹炭としても利用されるほか、食材、飼料、建材としても用いられている。
ジャイアントパンダはこれを主食としている。
竹の種類
竹の種類は多く、世界で600種とも1200種とも言われる。日本には150種、あるいは600種があるといわれる。(いずれも学説によって異なる。)
以下は、日本に生育する竹のうち、代表的なものを挙げたものである。
- マダケ Phyllostachys bambusoides
- モウソウチク Phyllostachys heterocycla
- ハチク Phyllostachys nigra
- ホテイチク Phyllostachys aurea
- キッコウチク Phyllostachys heterocycla
- ナリヒラダケ Semiarundinaria fastuosa
- チシマザサ(ネマガリダケ)Sasa kurilensis
- シホウチク Chimonobambusa quadrangularis
- カンチク Chimonobambusa marmorea
- ヤダケ Pseudosasa japonica
- メダケ Pleioblastus simonii
竹と笹とバンブーの違い
近い植物としてササ類(笹)、バンブー類がある。相違点として以下に挙げる。
地下茎で生育繁殖するタケ、ササ類とは異なり、バンブー類は分げつによって株立て状になる。(後述)
タケ類は生育後落下するが、ササ類は生育後も着生している。
タケ類は格子目があるが、ササ類にはそれが無く縦に伸びる平行脈である。
タケ類は約120年周期、ササ類は40~60年周期でどちらも開花後には枯死する。
タケ類は青森~九州、ササ類は北海道や高山地帯にも自生する。
一般的には丈の低いものが笹竹の略とされる。名前に**だけ・**ざさ・**ちくとついていても実際の竹・笹の判断とは違う場合がある。ただし、植物学的には「成長すると稈鞘(たけのこの皮)が落ちるのが竹、残って稈(タケ・ササ類における「茎」)を包むのが笹」とする。しかし、オカメザサのように膝丈ほどの竹やメダケのような背の高い笹もあることになる。なお、熱帯地方のバンブーというのは、竹に似て、地下茎が横に這わず、株立ちになるもののことである。
紙パルプ業界では竹とバンブーとの区別もある。
ちなみに、日本に見られるタケの多くは帰化植物と考えられ、一部種類には日本野生説もあるが、たいていは中国原産である。笹は日本産のものが多くあり、地方変異も数多い。
素材としての利用
竿として利用する場合、ほぼ円柱形の柱で、繊維が強いので丈夫で、材木と同じように使える。中空なので軽く、細工が簡単なので、簡易的な利用にも向く。しかもよくしなるので、細い部分は弾力が必要な場合に役に立つ。
- 和風建築の塗り壁の素地
- 竹筋コンクリート:鉄が不足していたときには使われていた。
- 建築外部足場:日本ではあまり見ないが、香港や中国では足場材として使われる。
- 冬囲いの材料
- 竹垣
- 釣り竿
- 杖
- 竹馬
- 物干し竿:そのまま使用したり、塩ビを巻いたものがある。最近は鉄、アルミなどを使用したものが主流となっている。
- 棒高跳びの棒:但し現在はグラスファイバーが使用されている。
繊維の方向がはっきりしており、それに沿った方向には細かく割りやすい。節の部分で割れが止まる。
パイプとして利用する場合。ある程度の長さに切り、途中の仕切りを突き抜けば、立派なパイプができる。大きいものは直径10cmくらいから細いものまで、自由に選べる。また、これを縦に半分に切れば、水を流したりするのに便利である。
- 火吹き竹:かまどの火に空気を送るために使う、風呂や焚き火にも使う。
- 雨樋:半割にして、軒に渡す
- そうめん流しの流路。
- 楽器:日本では尺八などの竹製管楽器が伝統的。外国には竹製の打楽器や琴がある。竹製楽器のみのオーケストラ団がある。バンブーオーケストラ
- キセルの筒
手に入りやすく、削る・曲げるなどの加工がしやすく、保存も良いので細工や工芸にも使われる。子供のおもちゃなどもよくここから作られる。工芸品としては、表面に様々な模様のはいるものが喜ばれる。その模様には、菌類によるものもある。さらに、細く薄く削れば、その厚さ次第で適度な弾力の先端を得られる。
- 竹細工
- 竹ペン
- レコード針
他に
- 竹筒として:下に節を残し、上を節より下で切れば、口の大きい容器となる。水をくんだり、花を生けるのにも使える。上下に節を残して切れば、密閉された部屋が手に入る。片方に小さな穴を開ければ、口の小さな容器になる。水筒などに。また、これに米を詰め、火にかける調理法がある。
- 材に珪酸を多く含むので、切り口を鋭くすれば刃物としても使える。竹ナイフや竹槍はかつては実用的に使われた。刀と対峙した場合、竹槍は途中で切り落とされても、その切り口が刃先として使えたため、そのまま突進してとどめを刺せたも伝えられる。
食材としての利用
- 筍(たけのこ)
- メンマ(麺麻)。シナチク(支那竹)とも。
- 実。窮乏期にはその実も食べたという。
生薬としての利用
- ハチクまたはマダケの葉は、竹葉(ちくよう)という生薬で解熱、利尿作用がある。
- ハチクまたはマダケの茎の外層を削り取った内層は、竹茹(ちくじょ)という生薬で解熱、鎮吐などの作用がある。
- タンチク、 ハチクの茎を火で炙って流れた液汁は、竹癧(ちくれき)という生薬である。
竹を扱った作品
竹にまつわる習俗・慣習
- 青々としてまっすぐ伸びる様子から、榊(さかき)とともに清浄な植物のひとつとされている。
- 地鎮祭などで、四隅に立てられる青竹のことを忌竹(いみだけ)という。あるいは「斎竹」とも書く。
- 門松では3本の竹を松で囲み、荒縄で結ぶ。
- 竹の花が咲くと不作だという民間伝承がある。
- 竹は種類によるが7-20年に1度花を咲かせ、結実し枯れる。この実をネズミ等が好んで食べ、大繁殖して農作物に被害を与える、というのがこの伝承の根拠のひとつ。花が咲くと竹が枯れるのは事実で、近年、中国四川省ではジャイアントパンダの生息地付近の竹やぶで大規模に花が咲き、食物となる竹が枯れるため多数のジャイアントパンダが保護を必要としている。
- 七夕
- 松・梅と竹をあわせ3つを松竹梅(しょうちくばい)と呼び縁起のよいものとされる、もとは厳寒の三友と呼ばれ中国画での画題が日本に伝わったもの、符牒としても使われる。他にも梅・蘭・菊と竹をあわせた四君子等もある。
竹にまつわることわざ、慣用句など
- 破竹(の進撃など)
- 竹を割ったよう
- 松竹梅
- 竹馬(ちくば)の友
- 竹箆返し(しっぺがえし)
関連項目
外部リンク
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繊維
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