article

潮汐(ちょうせき)とは、海水面の高さが周期的に昇降する現象のことである。単に(しお)とも言い、「潮」は朝のしお、「汐」は夕方のしおを指す。

海水面が最も低くなる時を引き潮(ひきしお)・干潮(かんちょう)、最も高くなる時を満ち潮(みちしお)・満潮(まんちょう)という。干潮と満潮とを合わせて干満(かんまん)という。

原因


(または太陽)と地球とは、両者の重心を結ぶ直線上の一点Oを中心として互いに回転運動(公転)をしている。月の場合にはOは地球の重心(ほぼ中心と同じ)より約4600kmの位置、即ち地球の内部にある。太陽の場合にはほぼ太陽の重心と同じ位置にある。この回転運動による遠心力と相手の天体からの万有引力とは、地球の重心附近では吊り合いが取れている。しかし、地球表面の月に面した側では、月への距離が重心よりも近いため、遠心力より引力の方が大きくなり、地表の物体を月の方へ引き寄せる力が働く。逆に月に面していない側では、遠心力の方が大きくなって、月から離れる方向に力が働く。これを潮汐力または起潮力という。この力により、月に面した地表とその反対側の地表の水面が上昇する。

Tide-explain1.png

引力は天体からの距離の2乗に反比例するが、潮汐力は3乗に反比例する。また、これらの力は天体の質量に比例する。地球から太陽までの距離は月までの距離の約390倍あり、太陽の質量は月の質量の約2700万倍ある。これから計算すると、太陽の引力は月の引力の約180倍であるが、太陽の潮汐力は月の潮汐力の約0.45倍にしかならず、月の潮汐力の影響が大きい。月の潮汐力を太陰潮、太陽の潮汐力を太陽潮という。

実際の潮汐


上記のように潮汐の原因は天体運動によるものであるが、実際の満潮・干潮は、海水の慣性や、海流、湾岸の形状など種々の要因によって、天文学的に導かれる時刻とずれが生じる。

垂直・水平それぞれの方向に、干満の差が大きい海岸、小さい海岸がある。砂地のような傾斜のなだらかな場所では、水平方向にして数百~数千メートルにも及び海岸線が変化することがあり、干潟として豊かな生態系がはぐくまれている。

月の周期


旧暦1日)や満月(15日)の頃には、月・太陽・地球が一直線に並び、太陰潮と太陽潮とが重り合うため、高低差が大きい大潮(おおしお)となる。

上弦(8日)や下弦(23日)の頃には、月・地球・太陽が直角に並び、太陰潮と太陽潮とが打ち消し合うため小潮(こしお)となる。

小潮の末期の、上弦・下弦を1~2日過ぎた頃(10日・25日頃)には、干満の差が小潮よりもさらに小さくなり、干満の変化がゆるやかに長く続くように見える。これを長潮(ながしお)という。

長潮を過ぎると、次第に干満の差が大きくなってゆく。この状態を「潮が返る」と言い、長潮の翌日のことを若潮(わかしお)という。

大潮と小潮の間の期間を中潮(なかしお)という。

現在では、月と太陽の位相(黄経の差)によって、以下のように定義されている。

  • 348~36度:大潮
  • 36~72度:中潮
  • 72~108度:小潮
  • 108~120度:長潮
  • 120~132度:若潮
  • 132~168度:中潮
  • 168~216度:大潮
  • 216~252度:中潮
  • 252~288度:小潮
  • 288~300度:長潮
  • 300~312度:若潮
  • 312~348度:中潮

日の周期


ある地点での干満は通常1日2回づつあり、干潮から次の干潮まで(あるいは満潮から次の満潮まで)の周期は平均約12時間25分ある。よって、干満の時刻は毎日約50分づつ遅れてゆくことになる。

なお、干潮、満潮の時刻は、海洋や港湾の海水の液体の固有振動のため、月や太陽が最大高度になって潮汐力が極大になる時刻とは一致しない。

関連項目


外部リンク


| 海洋学 | 地球科学 |

Marea | Tidevand | Tide | Tide | Marea | Looded | کشند | Vuorovesi | Marée | גאות ושפל | Marea | 조석현상 | Tiden | Getijde (astronomie) | Pływy morskie | Tidvatten | 潮汐

 

This article is licensed under the GNU Free Documentation License. It uses material from the "潮汐".

Home Pageartsbusinesscomputersgameshealthhospitalshomekids & teensnewsphysiciansrecreationreferenceregionalscienceshoppingsocietysportsworld