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タイマ
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分類

界:植物界 Plantae
門:被子植物門 Magnoliophyta
綱:双子葉植物綱 Magnoliopsida
目:イラクサ目 Urticales
科:アサ科 Cannabaceae
属:アサ属 Cannabis
種: 大麻 sativa, indica, rudelaris
学名 Cannabis sativa L. 和名 タイマ 英名 Cannabis ,hemp タイマ大麻大麻草、学名Cannabis sativa L.Cannabis indica ramCannabis rudelaris jani)はアサ科の一種の一年草。雌雄異株。元々は中東で栽培されていた物と考えられている。茎からは丈夫な繊維が取れ、葉・花・実には薬効があるため、最も古くから栽培されていた植物の一つであり、中国では4500年前から栽培されていたようである。紀元前5世紀歴史家ヘロドトスは、スキタイ人が大麻を娯楽に使っている様を叙述している。かつてはクワ科とされていたが、托葉が相互に合着しない、種子胚乳がある等の理由でアサ科として分けられた。乾燥させた葉や花はマリファナと呼ばれ、果実は麻子仁(マシニン)と呼ばれ生薬として用いられる。日本ではヘンプ(hemp)という英名でも知られている。

特徴


栽培植物としては非常に急速に成長し、茎の皮をはぎ、縄(麻縄)などを作るのに用いられる。余った茎(苧殻【おがら】)は、かつては懐炉用の灰の原料として日本国内で広く用いられ、お盆の際に迎え火・送り火を焚くのに用いられる。種子は香辛料七味唐辛子に含まれる麻の実)やの材料、鳥のえさになる。日本では紀元前から栽培され、『後漢書』の東夷伝や『三国志』のいわゆる魏志倭人伝に記述が見られる。日本では歌の題材になっているほか、風土記にも記されている。現在も産業用(麻布等)栽培はあるが、減少傾向である。

摂取方法


大麻は大きく分けて次の4つの形で人の体内に摂取される。
  1. 花穂を乾燥させ、煙草の紙(ペーパー)に巻いて吸う。この場合に用いられる大麻はマリファナ、ウィード、ポット、ガンジャと呼ばれ、巻き終えて吸える状態になったものはジョイントと呼ばれる。この方法ではタールにより喉当たりがきつい為、ボング(水パイプ)やヴェポライザーを使用して吸う者もいる。この方法だと、タール等が除去されて吸いやすくなる。ボングには様々な形状のものがあり、中には1つのボングに複数の吸い口が取り付けられ、複数人で一つの大麻を摂取することができるようになっているものがあり、親近感を深める意味合いで用いられる。
  2. 花穂から取れる樹液圧縮して固形状の樹脂にし、使うときには小さく砕いて煙草等に混ぜ、煙草の紙(ペーパー)で巻いて吸う。この方法に用いられる大麻樹脂はハッシュ、ハシシ、チョコなどと呼ばれる。
  3. 樹脂を溶剤で溶かして、煙草に混ぜたり、煙草の紙に塗りつけたりして吸う。この方法に用いられる大麻樹脂の抽出物はハニー、オイルと呼ばれる。
  4. 葉や花、樹脂、種子をケーキビスケットに混ぜ、調理して食べる。このような菓子はスペースケーキと呼ばれる。大麻の有効成分THC(テトラヒドロカンナビノール)はアルコールに溶けるので、菓子にするほか、バターや食用油やアルコールに溶かし、それを使った料理を食べる。インドには大麻の搾り汁をヨーグルトで割ったバング・ラッシーという飲み物がある。

人体への影響(社会的意見)


科学的証拠を別として、大麻の有害・無害については、社会の中に様々な考えがある。

大麻は危険でない、との考え

歴史的・科学的に見て、大麻に重篤な危険性は無いという説が優勢である。大麻有害論者の言う事は、得てして大麻喫煙に寛容な国の国民や、宗教的に大麻を嗜好する者達にはあてはまらない事ばかりである。

大麻は危険、との考え

大麻は依存性の強い麻薬で、一回吸入すればたちまち依存に陥って、幻覚が現れたり暴力的になったりする、怖ろしい薬物である。大麻が無害であると言う者は、既に薬物に依存し毒された証拠である。

政府の姿勢

大麻について科学的に綿密に検討した政府機関は少ない。

大麻の蔓延するイギリスでは、大麻は大きな社会問題であるため、2006年に政府の専門委員会が大麻に関する科学的論文を総覧し、その影響について結論した。 その結論は、

  • 「大麻は有害である。大麻を摂取すれば、広範囲な肉体的・精神的危険にさらされる。」

という一文で始まる。しかし

  • 「大麻は疑いなく有害だが、B群の薬物(非注射のアンフェタミン等)に匹敵する危険はない」
とも明言する。 イギリスでは、国をあげて大麻の有害性の知識を国民に広めるキャンペーン(“率直”戦略)が始められる。

人体への影響(医学的見地)


THCは脳内の海馬小脳延髄腹内側部などに影響する。

障害の診断

大麻による障害は、WHO国際疾病分類第10版ICD-10の「大麻類使用による精神および行動の障害」(F-12)で診断される。 2004年に行われた全国調査では、大麻を主要乱用薬物として精神科的治療を受けている日本の患者は、6割が精神病(ICD-10 F-12.5、F12.7など)、3割が依存症(ICD-10 F-12.2)と診断され、1割が入院治療を受けている。

急性期

リラックス・多幸感、視覚聴覚変化などがもたらされる。 肉体に現れる変化としては、頻脈、不整脈、血圧の変化、眼球内の余分な圧力の緩和、気管支拡張、嘔吐反応の抑制、目の充血、食欲の増加、幻覚などの精神病症状などがある。特に大麻によって起こる精神病症状は大麻精神病と呼ばれることがあり、治療の対象となりうる。

離脱期

離脱期には体重減少・睡眠障害・異常ななどがおこる。精神面では、イライラ・易刺激性・易怒性が見られ、攻撃性の亢進も見られる。 オーストラリアの研究では、暴行事件で警察に拘留された者の46.4%が検査で大麻陽性であった。

慢性期

慢性的な影響の中で最も重要なのは、精神面に対するものである。大麻は麻薬の中では精神疾患との関連が強く、たとえば様々な精神疾患を発症するリスクは、ヘロインよりもはるかに高い。 大麻常用者は、精神病発症リスクが2倍以上となる。特に若年者はその影響を受けやすい。現在知られる害の中では、依存症をはじめとする精神疾患の発病・悪化が最大と思われ、大麻乱用の多い英国の精神科集中治療室の患者の多くは、大麻使用者である。

煙草に巻いて吸う場合、ヒトの生殖機能に悪影響を及ぼす化学成分が摂取されると種バッファロー大学の科学者らは主張している。普通のタバコと同じく(あるいはそれ以上の)タールや一酸化炭素、シアン化物といった発癌性物質が煙に含まれていると主張する研究者もいる。ただし、ボング(日本では水パイプとも呼ばれる)という吸い方なら、発癌性物質が取り除かれる可能性もある。また、ヴェポライザーという大麻喫煙用具もあり、それを使うと大麻を燃やさず、有効成分のみ気化させて吸引出来るため、タール、シアン化合物等の身体に害のある物質の一部を摂取せずにすむ。

死亡原因となるか?

大麻の致死量は、カンナビノイドの含有量が品種によって違うため断定出来ないが、過剰摂取による急性期死亡例の報告は無く、急性中毒による死亡はまずないと言われている。

依存形成

精神依存・身体依存とも起こすことが2000年代に入って確立された。 依存性は強くはない。

医薬品


大麻に含まれるTHCをはじめとしたカンナビノイドには医薬品としての効能があるというエビデンスはないが、多発性硬化症などの神経性難病や緑内障に対し、アメリカの一部の州やイギリスやカナダ、オランダといった国で処方箋薬として認可され、治療薬として試みられている。合成カンナビノイドのドロナビノールはアメリカ合衆国でマリノールという商品名で販売され、エイズ患者の食欲増進、ガンの化学療法に伴う吐き気の中和のために処方されている。日本では医薬品としての臨床試験は禁止されている。また、他にもうつ病、不眠症、てんかん、喘息等の疾患にも効果があると言われている。

果実は麻子仁(ましにん)という生薬であり、麻薬性は無く緩下薬として使われる。栄養学的にはたんぱく質が豊富であり、脂肪酸などの含有バランスも良い。

陶酔成分


葉及び花冠(かかん)には陶酔作用がある。特に、ラマルクにより命名された亜種のインド麻(C.indica Lam)は2000年以上前から中央アジアで品種改良され、一般的な大麻より多くの陶酔成分を含む。このため、一般に嗜好品としての大麻と言えばこのインド麻を指す。大麻の加工品にはあまりにも多くて複雑な名称・隠語が存在する。その一例を述べると、花冠を乾燥させて切り刻んだものをマリファナ、花冠から採取した樹脂を加工したもの(大麻樹脂)をハッシッシ、ハシシ、ハシシュ(hashish)、チョコなどと称する。また、インドジャマイカなどではガンジャなどと称される。日本ではガンジャのほかグラス(grass)、ウィード(weed)、ハーブ(herb)あるいは単に「草」、「葉っぱ」といった隠語で呼ばれる。

法規制


日本では大麻の所持や栽培は大麻取締法で規制されていて、免許が無いと所持・栽培はできない。 日本の大麻取締法はカンナビス・サティヴァ(Cannabis sativa)という品種にのみ適用しれる法であるが、実際はサティヴァ種のみならずインディカ種やルデラリス種でも許可なき所持・栽培・研究等が発覚すれば厳罰に処せられるという拡大解釈がなされている。

欧米では条件付で合法とする国や、個人使用の為の所持ならば罰金程度の軽犯罪とする国が多い。現在の日本国内の主な生産地は栃木県で、生産量のほとんどを占めるが、用途は主に麻布であり、トチギシロ(栃木白)という改良品種である。

日本の麻はもともと陶酔成分であるTHCが1%以下含まれている。他の品種は1.8~20%含有とされているため、確かに少ないのではあるが軽視できる量ではない。また、日本においては大麻の陶酔作用は麻酔いとして農家から嫌われたようであり、それを解消するために生み出されたのがトチギシロである。1982年から栽培が開始されている。栃木県が種子の県外持ち出しを禁止している。

大麻はその繁殖プロセスから、花粉が周囲2km程度に飛散する。このときに陶酔成分を多く含む大麻の花粉を受粉した場合、これに関する遺伝子は優性遺伝するため、トチギシロも陶酔成分を含むことになる(つまり代返りする)。

合法・非犯罪化国

EUでは多かれ少なかれ、少量の大麻所持は非犯罪化、又は一部合法化されている。以下は特筆すべき国や政策のみを紹介する。

オランダでは大麻が合法という紹介がされることがあるが、法的には一定量の個人所持が非犯罪化されただけで、売買などは正確には禁じられている。ただし、法令上は違法なのに取り締まりを実施しなかったり、売買が違法なのに大麻の購入や喫煙が出来るコーヒーショップの許認可は正式に各自治体が決めているといった矛盾が大きいため、数年前から合法化の検討が国会で実施されている。

イギリスでも大麻は違法だが、2004年に大麻の違法薬物としての分類が下げられ個人使用量相当の所持は取り締まりの対象外である一方、その有害性を教育現場や一般向けに周知させる政策が2006年からとられることとなった。

ドイツでは、譲渡・販売目的以外の大麻所持は完全に合法とされた。

ベルギーでは少量所持を許容する法案が可決されたものの、運用方法の曖昧さにより裁判所で却下され、現在国会で条文が再検討されている。条文が再可決されるまでの暫定的なガイドラインとして、少量所持が発覚した場合は口頭注意にとどめ、大麻そのものの没収はしないよう通達されている。

アメリカ合衆国は連邦法、州法、市法に細かく分類され、それら法律の運用の複雑さや矛盾があるが、連邦法では少量であっても違法となる。ただし、12州では非犯罪化され、最近ではコロラド州デンバー市が世界に先駆けて21才以上の成人による1オンス(約28グラム)以下の所持については一切の規制を排除し合法化した事で注目された。(州法では違法なので、市外に出た場合は処罰対象。)また、皮肉にも医療用大麻に於いては先進的な国である。

カナダでは少量所持や使用が非犯罪化されている一方、医療目的の大麻栽培、所持、使用は合法化されており、カナダ保健省では処方箋のある患者への販売も実施している。また、世界で始めて医療大麻使用者に対する医療費控除制度も導入した。

オーストラリアの西オーストラリア州をはじめとした一部地域では少量所持や栽培が非犯罪化されている。

他にも古くから世界中で宗教儀式などの文化に深く根付いていたこともあり、現在でも法律に関わらず大麻を吸引することを肯定的に捉えるインドジャマイカなどの国や地域もある。またイスラム教では戒律で飲酒を禁止、ヒンドゥー教でも不道徳な行為と看做しており、そのぶん大麻への指向が強い。

厳罰国

一方で、シンガポールインドネシアマレーシアなどの東南アジア諸国、そして日本のように、覚醒剤麻薬の汚染の原因として厳しく罰せられる国もある。特にシンガポールでは死刑の判例がある。日本G8で唯一、少量所持であっても最低刑を懲役刑と定めている。

規制賛成派は、大麻が生産国の反政府ゲリラテロ組織、暴力団の資金源となること、大麻自体に重大な保健衛生上の問題があり、覚醒剤などのハードドラッグの使用へとつながる(踏み石理論=ゲートウェイ理論)と主張している。

一方、規制反対派は諸外国の法規制の緩和や各種研究を引用し、大麻の有害性が酒やタバコより低く、大麻を合法化することが暴力団の資金源の意味を失わせ、ハードドラッグの蔓延を防ぐと主張している。実際、オランダでは大麻の条件付合法化をしてからハードドラッグの使用者が減ったという。また、欧米の先進国では、大麻を医療目的を使用することに関して様々な研究をしており、医療目的での大麻使用に関しては寛大な処置を取っている事が多い。

有効成分


陶酔を引き起こす主成分は、テトラヒドロカンナビノール(THC)といわれる物質であるが、これ以外に含まれる成分バランスによって効果に違いが生じる。一般的に陶酔作用を引き起こす「ドラッグ」と呼ばれるものの成分はアルカロイドであり分子中に窒素原子を有するが、THCシンナー同様窒素を含まず、アルカロイドとは作用がまったく異なる。

大麻中毒では、救急外来での一次スクリーニング検査は、このTHCを尿検体で測定する。

産業的観点からの大麻


大麻は一般的には麻薬として認識されてしまっているため良い印象はない。しかし実際には多様な用途(繊維、燃料、弓弦などの伝統品、化粧品、建築材料、塗料、プラスチック原料)のために世界各国で栽培に関しての見直し論議がある。特に製紙に関しては同量のパルプを生産するのに必要な栽培面積が木材に比べて1/4程度というデータもあり、茎をつかった建材は方式によってはコンクリート以上の強度を出すことが可能であり、断熱性にも優れているという。また、種子(麻子仁)は栄養豊富であり、滋養強壮に効果があるとされている。

麻は生育が速い一年草であり、生育の際に多量の二酸化炭素を使い、上記のように麻の繊維から様々な物が作れるため、地球規模での環境保護になるという意見も多い。

なお、栽培に関しては日本では都道府県の許可(免許)がなければ不可能となっている。アメリカでは連邦法で禁止しているものの、州単位では実験栽培を開始、EUでは陶酔成分が0.2%以下ならば栽培可能としている。なお、産業的栽培と麻薬製造のための栽培では、栽培方式が違う。前者は縦に伸ばすために密集して露地に植えられる方式が主であるが、後者は枝を横に伸ばすために室内栽培が多い。そのため麻薬栽培のための麻を産業的栽培という隠れ蓑を使って栽培するのは困難である。

関連項目


外部リンク


文化的観点から見た麻・大麻。
医学的観点から見た大麻。

麻薬

Канабис | Almindelig Hamp (Cannabis sativa) | Hanf | Cannabis sativa | Marihuana | Chanvre | Hamppu | Hennep | Cnhamo | Hampa | kasi sona

 

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